岩粉山

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岩粉山(いわこやま)とは埼玉県比企郡吉見町吉見百穴の近くにある岩山である。場所は百穴射撃場の東側だが今は閉鎖されている。

概要[編集]

百穴射撃場の裏山の白い岩肌と、更にその東側にある白い岩山を指す。その双方に中島飛行機の地下工場の洞窟が掘られている。

岩粉山の岩は純白に近い色の凝灰岩だが大谷石ほどの強度はなく、石材として利用することは無理である。

角礫を含まないので、磨き砂の材料として採掘されていたことがある。なお、この岩は乾くと純白だが、濡れると薄い緑灰色になる。

二つの岩山の間には平坦な部分がある。東西は切り立った岩山で、南側は岩山ではないが行き来することが困難な地形である。更に、北側の入り口は狭く、外部からは全く見えないばかりか、建物や電信柱などが写る可能性もない。岩は地面上では粉状になっているが、保水性が強いためか埃が舞い上がることもなく柔らかく固まっており、転倒しても怪我をしにくく、服も泥だらけにならない。草も殆ど生えない。しかも、悪の軍団と正義のヒーローの戦闘シーンをなんとか撮影できる広さもある。これらのことから戦隊モノの撮影に盛んに使用されていた。 昭和~平成初期の戦隊モノの戦闘シーンに写っている白い岩山は岩粉山である可能性が高い。

しばしば、散弾銃の流れ弾が降ってくる。

その他[編集]

射撃場の裏山側には人為的に造ったとしか思えないような通路状の急斜面がある。それを登って林の中を進むと古井戸がある。東側の岩山の上には、西洋の城のように凹型に加工された部分がある。そのように加工された岩は、北側の道路を八丁湖方面に向かって少し登った左側にもある。松山城の城郭が岩粉山付近にまで及んでいたか、戦時中に地下工場を防衛する銃座を設置するためにそのように加工したものなのか今となっては判断しかねる。

百穴射撃場の反対側の岩山には横穴墓のような横穴が掘られているが遺跡ではなく、テレビ局がドキュメンタリー番組を作成した際に実験的に掘ったものである。

その横穴墓状の小さな洞穴のある岩山に掘られた中島飛行機の地下工場跡の大きな洞窟の内部には水が溜まって池状になっているのだが、その水溜まりは洞窟の外にまで及んでおり、小魚やザリガニが棲息している。

最近[編集]

  • 入り口は閉鎖され入ることは困難。
  • 入り口付近は竹林になっており車両の乗り入れは不可能になっている。以前は乗り入れ可能だった。
  • 奥に進むと右側の岩山(射撃場の裏側)にあった通路状の急斜面はなくなっている。人為的に壊したか、自然に崩落したようである。竹林の先の右側の洞窟の上に掘り込まれた人面の少し先に斜面の痕跡だけが残る。重機で斜面の部分を崩して整地に利用した可能性が高い。斜面が無くなったため、そこを登って古井戸まで行くことができなくなってしまった。

https://twitter.com/ExCALIBUR1976/status/1207954520283566080?t=CAC6ykhE49dyVuoqJyxcOQ&s=19

  • 資材置き場になっていたためか、廃材が積み上げてあったり重機が放置されたりしている。
  • 純白だった地面は泥だらけ。今では戦隊モノの撮影には使用困難な状態。
  • テレビ局が掘った横穴墓はなんとか残っている。
  • 岩山は所々崩落している。凹型に加工されていた箇所の確認も困難。
  • 地面は本来は普通の土だったのであろう。昭和末期頃に地面が純白だったのは、地下工場の掘削工事や磨き砂の採掘などで出た軟らかい凝灰岩の一部を舗装代わりに地面に敷いていたからのようである。だか、重機を入れたためか純白の地面ではなくなってしまった。残土の棄て場になってしまった感じである。
  • 昭和の末期には驚くほど美しい岩山だったのだが荒れ果ててしまった。

https://gyuuhomura3.hatenablog.com/entry/59111958

関連項目[編集]

武蔵松山城

岩窟ホテル

吉見百穴