小笠原晋也

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小笠原 晋也(おがさわら しんや、1956年 - )は、精神分析家。東京ラカン塾主宰[1]。LGBTCJ共同代表[2]

略歴[編集]

1981年名古屋大学医学部卒業[3]。卒後研修後から留学するまで阪本病院に勤務[4]。1985~1986年タビストック・クリニックに留学。1988年パリ第八大学精神分析学部DEA取得。ジャック=アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)、コレット・ソレール(Colette Soler)、Gérard Haddadから教育分析を受ける[3]成増厚生病院を経て[5]、「おがさわらクリニック」(東京都板橋区)を開業(のち閉鎖)[6][7]。2014年「東京精神分析クリニック」(東京都文京区)を開業[8]

人物[編集]

有名なラカン派精神分析家。著書『ジャック・ラカンの書』(金剛出版、1989年)は名著として知られ、2020年時点で6,000円(日本の古本屋[9]、9,461円(Amazon.com[10]と古書価が高騰しており、復刊を望む声もある。しかし著者によると、「大部分が Jacques-Alain Miller の受け売りです」[11]「あの体裁のまま改訂するつもりもありません」[12]「この本は今はもう読む価値はありません」[13]とのことである。

2002年に身の上に起こった事件について、自身のウェブサイト[7]、ツイッターで言及している[14]。また「新潮45」編集部編『殺戮者は二度わらう』(新潮社、2004年)、中村うさぎ『女という病』(新潮社、2005年)で触れられている。

著書[編集]

  • 『ジャック・ラカンの書――その説明のひとつの試み』(金剛出版、1989年)
  • 『ハイデガーとラカン――神分析の純粋基礎としての否定存在論とそのトポロジー』(青土社、2020年)

訳書[編集]

  • アンリ・エー編『無意識 1 無意識へのプロレゴーメナ』(大橋博司監訳、及川卓、新宮一成共訳、金剛出版、1986年)
  • ピエール・レー『ラカンのところで過ごした季節』(紀伊國屋書店、1994年)

出典[編集]

外部リンク[編集]