小幡北山埴輪製作遺跡
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小幡北山埴輪製作遺跡(おばたきたやまはにわせいさくいせき)とは、茨城県東茨城郡茨城町小幡に存在する遺跡である。
概要[編集]
国道6号線沿いの畑の中にある遺跡である。昭和62年(1987年)に開墾中に赤く焼けた土が見つかったため、1年がかりで発掘作業が行なわれて発見された。平成4年(1992年)に国の史跡に指定された。
埴輪を製作した窯跡59基、工房跡、そして大量の埴輪の破片が見つかり、埴輪製作の窯跡としては日本最大規模のものとされている。窯は長方形の登り窯で、台地の斜面に分布しており、窯と窯が隣り合っている。斜面の下方の灰をかき出したところから、多くの円筒埴輪や人物像の破片が発見された。このほか、工房跡8ヶ所、年度採掘鉱4か所などが発掘されている。近くの霞ヶ浦周辺には古墳が集中しており、埴輪の需要が大きかったことから、このような大掛かりな窯が造られたものと推定されている。