小川善照
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小川 善照(おがわ よしあき、1969年 - )は、ノンフィクション作家。
佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖中学校、鳥栖高校を経て、東洋大学卒業。同大学院社会学専攻科博士前期課程修了[1]。社会学修士[2]。東洋大では社会心理学を研究[1]。学部在学中からフリーライターとして活動し[2]、大学院を出た1年後の1997年から週刊ポスト記者として、東電OL殺人事件、和歌山毒物カレー事件など事件取材を担当[1]。2000年に西鉄バスジャック事件を取材した時に、当時16歳の少年が母親を殺害するという山口母親殺害事件が発生し、同じ犯人が2005年に起こした大阪姉妹殺害事件も発生直後に取材した[1]。2008年に山口母親殺害事件、大阪姉妹殺害事件の犯人の生涯が題材の「我思うゆえに我あり」で、第15回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞[1]。翌年に小学館から単行本化された[3]。
2013年に美人すぎる市議として話題になった立川明日香を取材した『ノーモア立川明日香』を出版した。立川は2012年2月に埼玉県新座市議会議員に当選したが、公職選挙法に定める居住実態がないという理由で市・県の選挙管理委員会から当選無効の決定を受け、同年12月に辞職した[4]。立川は同書の発売イベントを開き、出版の意図は児童養護施設について知ってほしいためだとし、自身のセミヌードグラビアを掲載した理由は注目を集めるためだと明かした[5][6]。同書について、ノンフィクション作家の岩瀬達哉は、「どうやってマスコミが政治家を持ち上げ、消費していったのか」という視点で立川の騒動を検証した本だと評した[7]。作家・比較文学者の小谷野敦は、2013年度小谷野賞を与えた[8]。
著書[編集]
- 『我思うゆえに我あり――死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人』 小学館、2009年10月。
- 『ノーモア立川明日香――養護施設で育ち、政治家辞職までの全真相』 編著、インベカヲリ★撮影、三空出版、2013年10月。
- 『香港デモ戦記』 集英社[集英社新書]、2020年5月。
- 『生証言 香港弾圧の恐ろしい真実』 五味洋治、渡邉哲也ほか共著、宝島社、2020年11月。
脚注[編集]
- ↑ a b c d e 010 フリーライター 小川善照さん (08年11月4日) 佐賀新聞、2017年6月22日閲覧。
- ↑ a b 我思うゆえに我あり 紀伊國屋書店、2017年6月22日閲覧。
- ↑ 香港の未来を殺したのは誰だ<香港現地レポート(1)> - 小川善照(ジャーナリスト) BLOGOS(2015年1月30日)、2017年6月22日閲覧。
- ↑ “美人すぎる元市議”立川明日香さんがセミヌード写真付き自叙伝を出版 リアルライブ(2013年10月7日)、2017年6月23日閲覧。
- ↑ 立川明日香氏がセミヌード書籍をPR nikkansports.com(2013年10月6日)、2017年6月23日閲覧。
- ↑ 元美人すぎる市議・立川明日香 最初で最後のセミヌード 東スポWeb(2013年10月6日)、2017年6月23日閲覧。
- ↑ 岩瀬達哉 マスコミに持ち上げられ消費された美人すぎる市議騒動検証本 NEWSポストセブン(2013年10月23日)、2017年6月23日閲覧。
- ↑ 小谷野賞 小谷野敦 公式ウェブサイト「猫を償うに猫をもってせよ」、2017年6月23日閲覧。