将棋の囲い一覧

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相矢倉の戦型(相居飛車)

このページでは、将棋の囲いを一覧にして紹介する

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概要[編集]

古くから指されている将棋は、一定の定跡としての戦法や囲いが確立している。

取られると負けとなる王将や玉将は他の守り駒で囲い、簡単には王手がかからないようにする事で、攻め駒が攻めに専念できるようになり攻撃力が増すメリットがある。戦形に応じてさまざまな囲いが考案されている。

居飛車[編集]

「玉飛接近すべからず」の格言がある通り、居飛車の場合は玉は飛車と反対側の左辺に囲う事が多い。右玉は例外的に飛車側に囲う。

相居飛車[編集]

カニ囲い

詳細は「jawp:カニ囲い」を参照

金銀を並べて玉を一路寄るだけの手軽な囲い。相居飛車の戦形で用いられる。手数が少なくて済み、矢倉囲いや雁木囲いへの発展が見込める。急戦の場合はこのまま戦う事もある。
飛車の打ち込みが急所になりやすいので飛車交換は避ける事が多い。


雁木囲い(がんぎがこい)

詳細は「jawp:雁木囲い」を参照

右四間飛車と組み合わせる事が多い囲い。カニ囲いから発展させて組む事もある。
やはり飛車の打ち込みが急所になりやすいので飛車交換は避ける傾向が多い。
カニ囲いと比べると角筋が一旦止まるのが少し欠点。


菊水矢倉(きくすいやぐら)
若干変則的な矢倉。あまり見ない。


矢倉囲い(やぐらがこい)

詳細は「jawp:矢倉囲い」を参照

相居飛車での伝統的な囲い。手数が掛かるので囲いのみよりは攻めの形も含めた定跡全体で捉えた方が良い。
雀刺しが天敵。相手が端に殺到して来る事を予測して玉が入城しない形も良く用いられる。
矢倉囲いは英語だとFortress castleらしい。響きがカッコ良すぎる。
江戸時代からある囲いだが将棋電王戦でも採用される程に洗練されており、他の戦法と比べても結構独特な指し回しという印象。


矢倉穴熊(やぐらあなぐま)
矢倉囲いを発展させた形の一つ。後述の居飛車穴熊と比べると硬さ優先というよりは手待ちの意味合いが強い。


総矢倉(そうやぐら)
金銀4枚使った矢倉。菱矢倉への発展が見込める。
相手の桂馬により銀の両取りが掛かる位置である事に注意が必要。


菱矢倉(ひしやぐら)
総矢倉の発展形。位を取れるかが組めるかどうかの分かれ目。出現率は低いレア物。
正直メリットが良くわからない。

空中戦[編集]

戦闘機によるドッグファイトで用いられる囲いというよりは、横歩取りや相掛かり等の激しい空中戦で使われる囲い。

中住まい(なかずまい)

詳細は「jawp:中住まい」を参照

金を左右に開いた形。大駒の打ち込みの隙が無いのが特徴。


中原囲い(なかはらがこい)

詳細は「jawp:中原囲い」を参照

金銀の連携を維持しつつ壁型を回避した形。


対振り飛車用[編集]

舟囲い(ふながこい)

詳細は「jawp:舟囲い」を参照

対振り飛車での居飛車側が用いる事になる基本形。ここからさまざまに発展するが、急戦の場合はこのまま戦う事もある。


左美濃(ひだりみの)

詳細は「jawp:左美濃」を参照

舟囲いとの双璧となる基本形。相居飛車でも用いられる事がある。急戦でよく見られる。


天守閣美濃(てんしゅかくみの)
舟囲いからの発展形。横からの攻めに強いが上部からの攻めに弱い。
一時期流行ったらしいが、藤井システムに駆逐されたと言われている。


箱入り娘(はこいりむすめ)

詳細は「jawp:箱入り娘 (将棋)」を参照

舟囲いからの発展形ではあるが、後述の居飛車穴熊へ組む前段階として用いられる事が多い。


居飛車穴熊(いびしゃあなぐま)

詳細は「jawp:居飛車穴熊」を参照

とても堅い囲い。手数が掛かるので囲う前段階で相手が攻めて来る事が多い。
天敵は藤井システム。


ミレニアム囲い

詳細は「jawp:ミレニアム囲い」を参照

対藤井システム用に2000年代に登場した囲い。トーチカと呼ばれる事もある。
やはり手数が掛かるのが欠点。あと桂馬が飛んでいる分、端攻めに弱くなる。


エルモ囲い

詳細は「jawp:elmo囲い」を参照

将棋のAI「エルモ」が対振り飛車用に良く採用した事でその名がついた囲い。舟囲いに比べると駒の連結が良い。
2019年度の「升田幸三賞」に選ばれた。

振り飛車[編集]

振り飛車は居飛車に比べるとそれ単体では攻撃力に欠ける場合が多い。相手の攻めを利用して攻めこむスタイルが基本になる。

居飛車で囲う時と比べると角がいない分、角筋を気にする必要が無く、囲いのバリエーションは洗練されている。

対居飛車[編集]

早囲い(はやがこい)

詳細は「jawp:壁囲い」を参照

3手で組めるのが特徴。でもあまり堅くない。相手が急戦で来た場合への応急処置で組む事がある。


美濃囲い(みのがこい)

詳細は「jawp:美濃囲い」を参照

振り飛車基本の構え。金銀の連携が美しく横からの攻めに強いとされ好まれており、よく見られる。
そのため攻略法が確立しているため、油断はできない。
端攻めを見越して玉は3筋で停めておく事もある。
ちなみに英語だとMino castle。固有名詞扱いなのかぁ。


ダイヤモンド美濃
金銀4枚を贅沢に使った美濃囲い。左辺が薄くなりがちなのが欠点。


ヒラメ
金を2つ横に並べた形。中飛車と組み合わせて使う事がある。


高美濃囲い(たかみのがこい)
美濃囲いを上部に発展させた囲い。横からの攻めに若干弱くなるが上からの攻めに若干強くなる。


銀冠(ぎんかんむり)
美濃囲いの最終形態。
下段に飛車を打ち込まれると弱いので、桂馬は跳ねない事もある。


穴熊(あなぐま)

詳細は「jawp:振り飛車穴熊」を参照

端に玉を固めた囲い。ここまで囲ってしまうとあとは攻めるだけなので狙いが分かりやすく、初心者でも扱いやすい。
手数が掛かるので囲う前段階での攻めには弱い。
天敵に地下鉄飛車戦法がある。

相振り飛車[編集]

相振り飛車の定跡は少なく、囲いのバリエーションは少なめ。

金無双(きんむそう)

詳細は「jawp:金無双」を参照

相振り飛車でオーソドックスな囲い。相振り飛車ではこれか美濃囲いが多い。


右矢倉(みぎやぐら)
上部からの攻めに備えた囲い。あまり見ない。

特殊[編集]

少し特殊で初心者が扱うには少し難しいと思われる形をご紹介。

右玉(みぎぎょく)

詳細は「jawp:右玉」を参照

飛車側に玉を囲う特殊な構え。


ツノ銀中飛車(つのぎんなかびしゃ)

詳細は「jawp:ツノ銀中飛車」を参照

自陣全体を守る特殊な構え。居飛車穴熊に駆逐されたと言われている。


地下鉄飛車(ちかてつびしゃ)

詳細は「jawp:地下鉄飛車」を参照

穴熊への特効薬とも言える構え。左金無双と言えるような囲いが出現する事で知られている。


石田流本組み(いしだりゅうほんぐみ)

詳細は「jawp:石田流」を参照

飛車も玉も囲う特殊な構え。玉は穴熊にする事もあるが、手数が掛かるのと金銀の連携が途切れ美しくないとされ、もっぱら美濃囲いと組み合わせる事が多い。


鷺宮定跡(さぎのみやじょうせき)

詳細は「jawp:鷺宮定跡」を参照

対四間飛車用の居飛車の定跡「鷺宮定跡」に登場する、ピラミッドのような金銀が特徴的な、舟囲いからの発展形の囲い。
「鷺宮定跡」とセットで運用する事になる。

関連項目[編集]

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