宮本輝
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宮本輝(みやもと てる、1947年3月6日- )は、作家。
人物[編集]
本名・宮本正仁。兵庫県神戸市生まれ。追手門学院大学文学部卒。サンケイ広告社に勤め、作家を志し1975年に退社。1977年、大阪での子供時代を描いた「蛍川」で太宰治賞を受賞、同作で芥川賞を受賞。続いて「泥の河」「道頓堀川」と「川・河」三部作を書く。若い頃から不安神経症を病み、創価学会に入り、50代になって不安神経症は治ったという。
1987年『優駿』で吉川英治文学賞を受賞。芥川賞作家が大衆文学の賞である同賞を受賞したのは唯一で、かつ最年少受賞である。2003年『約束の冬』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2009年『骸骨ビルの庭』で司馬遼太郎賞受賞。
純文学作家ながら、井上靖を目標とし、広く大衆に読まれる小説を書く。2018年、父をモデルとして十年かけた『流転の海』全9部が完結し、毎日芸術賞受賞。95年から2019年まで芥川賞選考委員を務めた。作品は「蛍川」「道頓堀川」「幻の光」「草原の椅子」など数多く映画化されている。
太宰治賞受賞者同士ということで宮尾登美子と親しかった。三島由紀夫賞が創設された際、大江健三郎、江藤淳、筒井康隆、中上健次とともに選考委員を務めた。