定義はない

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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定義はない(ていぎはない)とは、何らかの語句に対する定義が決められない、一定しないといった意味であるが、政治家によって使われる際には、都合の悪い事から目をそらすような目的で使われることが多い。定義ができないということは、自身がどのような意味でその言葉を使っているのか分からないという意味であるため、自身の言ったことに責任を持てないという批判を受けやすい。

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  • 2019年、桜を見る会反社会的勢力が参加していたことが明るみに出ると、政府は「反社会的勢力の定義は困難」とする答弁書を閣議決定した。しかし、反社会的勢力については犯罪対策閣僚会議幹事会が2007年に公表した企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針[1]によって「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」と明確に定義されている以上、これは批判をそらすためのものだと疑われても仕方ないだろう。
  • 2020年、桜を見る会について、安倍晋三元首相の虚偽答弁が明るみに出ると、加藤勝信官房長官は、「虚偽答弁の定義は国会にない」と発言した。しかし、定義もなにも、国会で故意に事実と異なることを答弁したらそれは虚偽答弁である。これはごく辞書的な意味であり、これを「定義されていない」とするのは不自然である。
  • 2021年、菅義偉首相の長男が違法な接待を行っていたことについて、首相としての政治責任を問いただされた菅は、「政治責任の定義はない」と答弁した。しかし、そもそも文字からして「政治に対する責任」「政治家としての責任」以外に定義はあり得ないうえ、そもそも質問に答えていない。

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