「第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!
宇摩郡
ナビゲーションに移動
検索に移動
宇摩郡(うまぐん)は、日本の愛媛県(伊予国)にあった郡である。
概要[編集]
現在の四国中央市を郡域としていた郡。新居浜市別子山も当郡に所属していた。
地理[編集]
燧灘に面した郡で、三島、川之江が中心都市。関川、金生川の2つの川沿いが狭い平野になっている。南部は、徳島周辺を河口とすると吉野川の流域で、銅山川が郡南部を西から東に流れている。5個の郡と接しているが、いずれも郡界は四国山地の山岳地帯となっている。
歴史[編集]
南北朝時代、伊予国守護河野氏の城として、川之江城が築城された。戦国時代には、現在の市名が示す通り讃岐・阿波・土佐との境界に近く、宇摩郡が勢力争いの地となった。
江戸時代は、一時的に川之江藩が立藩されたがすぐに廃藩。郡域は天領、今治藩、西条藩などの領地が入り乱れ、50以上の村に分かれていた。また、当郡の西端から新居郡にかけての一帯に別子銅山が開発されていった。
明治の郡制では郡役所が当初川之江村に置かれたが、後に三島村に移転する。1889年(明治22年)以降に江戸期の村の合併が推進される。
昭和の大合併では新宮村、別子山村、川之江市、伊予三島市、土居町の5市町村に統合された。平成の大合併で別子山村は新居浜市に合併され、残り4市町村は合併して四国中央市となり、郡消滅。
産業[編集]
紙・パルプ事業が盛ん。川之江には丸住製紙があり、三島は大王製紙発祥の地である。