嫌韓厨
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嫌韓厨(けんかんちゅう)とは、インターネット上で韓国を嫌う発言をする者の中で、特に言動が幼稚な者(厨房)を指す。特に、電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で、嫌韓とは無関係なスレッドにおいて、嫌韓発言をする人を指して言う。民族差別、ヘイトスピーチ的な内容が殆どである。
嫌韓厨が発生した背景[編集]
民俗学者の大月隆寛は、嫌韓厨が発生した背景について、左翼/リベラル勢力に対する反発であったと解説している[1]。
「戦後」の言語空間に埋め込まれたものの見方や考え方、歴史についてならばいわゆる「自虐史観」、思想的に変換するなら「サヨク」「リベラル」というやつを相対化してゆくあまり、今度は韓国、朝鮮(脈絡としてもちろん中国も含む)を反射的に嫌うようになった、そういう手合いのことを揶揄して言うものだ。
社会学者の北田暁大は、インターネット上(特に2ちゃんねる)でしばしば見られる嫌韓的な振る舞いは、彼らが元々持っていた身も蓋もない本音が暴露されたというよりも、コミュニティ内でコミュニケーションのネタとして「韓国叩き」を共有し連帯感を持って盛り上がること(つながりの社会性)自体が目的化している記号的・形式的なものだと述べている[2]。
参考文献[編集]
- 大月隆寛「自虐と嫌韓——嫌韓厨・考」(『マンガ 嫌韓流』晋遊舎、2005年、ISBN 4-88380-478-X、234-239頁、収録)
- 大月隆寛「ネット世論と「嫌韓」の歴史」(『マンガ 嫌韓流の真実!』宝島社、2005年、ISBN 4-7966-4973-5、30-34頁、収録)