奥年寄

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奥年寄(おくとしより)または、大奥留守居(おおおくるすい)とは、江戸城大奥における取締役の1つである。大奥の取締のほか、災害時における大奥関係者の避難誘導、征夷大将軍外出時における大奥の警備、諸国の関所の女手形などの発行を取り扱うなど職掌は広範で、権力も絶大だった。ただ、大奥は基本として男子禁制のため、性的な関係から既にその年齢を過ぎているに等しい50歳以上の老齢の旗本が任命されることが多かった。旗本の中では江戸城留守居と並んで江戸幕府の最高職に相当する。老中支配で定員は4名から6名。部下にも与力10騎、同心50人が付けられ、さらに弓矢奉行鉄砲奉行具足奉行などを支配下に置くなど、その指揮権も広範にわたっており番方(江戸幕府の軍事職)としては重責者に当たる。