奈良県小6女児誘拐事件
奈良県小6女児誘拐事件(ならけんしょうろくじょじゆうかいじけん)は、2015年7月4日に日本の奈良県香芝市のリサイクルショップで発生した[1]誘拐事件である。公開捜査により被害者を救出することに成功した早期の公開捜査の大切さを知らしめた事件である。
事件の概要[編集]
2015年7月4日13時50分頃、家族でリサイクルショップを訪れていた小学6年生の女児(当時11歳)が排便の為に店舗外のトイレに行った際、誘拐の為にトイレ付近で待ち伏せしていた男(当時26歳)が女子トイレの個室に押し入り鍵の調子が悪かった為、鍵を掛けずに便器にしゃがんで排便途中だった女児の腕を掴んで立たせ、そのまま拉致誘拐し車に押し込んで連れ去り、車内で両手首を結束バンドで緊縛し大型の旅行バッグに詰め込んだ(この際に女児は両手首に軽い怪我をした)。この後少しして女児がバッグの中で騒ぎ出し、男が女児をバッグから出した所女児が車内で「ウンチをしたい」と言い出した。(誘拐の際に排便途中だった為、腸内と肛門内に残便が残ったままだった為)交渉の末、男は「ウンチをしてもいいけど、その代わり女児のウンチを直に食べさせて欲しい」という条件を出して排便を許可した。後部座席で男は女児のキュロットパンツと下着を脱がせて下半身裸の状態にし、四つん這いのポーズをとらせたが、羞恥心と恥ずかしさから排便を躊躇う女児の性器と肛門を男は舌で舐め回したり、舌を挿入して排便を促した後、女児の肛門に口を付けた。女児は躊躇いながらもそのまま男の口内に放屁後に残便を大量に排便し、男は女児の便を食した。食糞の後、男が口を外し、その際に女児の足元にも便が少し零れ落ちて足元を汚した為、女児は靴下とサンダルを脱いで裸足になった(判例にある猥褻行為)。その後、帰りの遅い女児を心配した母親がトイレに探しに行った所、女児の履いていた右片方の水色サンダルと便器内に女児のものと思わしき便の一部が落ちていた為父親に報告し、父親が通報。
警察が駆け付け女児がいなくなる前に悲鳴を聞いてその場に駆け付け不審な青い車を目撃していた店員の証言から付近のコンビニの監視カメラからその青い車を特定し公開捜査に踏み切り、事件から23時間後に路上で車の中にいた男と共にいた女児を無事保護、男を逮捕した。発見時、女児は上述のように裸足かつ下半身裸の状態で疲れた状態だったが、名前を問われると「うん、うん」と頷け、手首以外には特に怪我も無く無事であった。
判決[編集]
2016年1月8日に奈良地方裁判所は被告人の男に対し、未成年者猥褻略取罪などで懲役4年の実刑判決を言い渡し[2]判決確定した。
民事訴訟[編集]
犯行とは別に被害女児とその家族が身体的精神的な苦痛を味わったとして男に200万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こし受理された。2016年8月25日に奈良地方裁判所は男に慰謝料500万円の支払いを命じる判決を下した[3]。