大陸横断鉄道

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大陸横断鉄道(たいりくおうだんてつどう)とは、アメリカ合衆国太平洋岸と大西洋岸を結ぶ私設鉄道である。

概要[編集]

アメリカ合衆国中西部のネブラスカ州オマハからの線路と、西部のカリフォルニア州サクラメントからの線路が1869年5月10日ユタ州プロモントリーで接続することで、最初となるアメリカ大陸横断鉄道が完成した。
アメリカは当時、南北戦争で分裂の危機にあり、エイブラハム・リンカーン大統領が国家統一を目指して進めた一大プロジェクトであった。これまで、太平洋岸と大西洋岸の間の移動は何ヶ月もかかっていたが、これにより約一週間に短縮された。これにより東西の移動時間が大幅に短縮され、西部開拓が促進されることになった。また、遅くて危険なほろ馬車の時代が終焉する契機にもなったが、旅客機やマイカーが普及すると旅客輸送は減退し、1971年に発足の公共企業体アムトラックによる運行となった[注 1]

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  1. 日本に例えると、JR六旅客鉄道とJR貨物の立場を逆にした格好となっている。