地獄谷温泉
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地獄谷温泉(じごくだにおんせん)は、長野県下高井郡山ノ内町に所在する温泉。 1964年の開苑以来、ニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所として知られる。湯田中渋温泉郷のなかでも最奥にある温泉である。 1970年、米「LIFE」誌の表紙に掲載され、海外にも報道された猿の入浴シーン(スノウモンキー)で世界的に有名になった。冬は温泉に浸かっている猿を眺めることができるが、夏には温泉には入らない。
名所[編集]
囲碁の新布石発祥地として有名で、石碑が作られている。呉清源・木谷実が新布石を構想した客室は後楽館の6番室である。
地獄谷の由来[編集]
険しく切り立った崖に囲まれ、噴泉が絶えず噴煙を上げているところから、この地は地獄谷と言われる。
温泉[編集]
- お湯は無色透明・無味無臭。
- 泉質:弱アルカリ性石膏泉苦味泉
- 温泉効能:神経痛、リウマチ性疾患、胃腸病、痔など
- 露天風呂:男女別と混浴
- 入浴料:500円
- 営業時間:8:00~9:00 / 11:30~15:00
現在では衛生面の問題から、猿専用の露天風呂が設置され、人間と猿が浸かる温泉は別々に分かれている。
猿の入浴の始め[編集]
1961年、地獄谷温泉後楽館6代目当主の喜久子が投げたりんごが露天風呂に転がり、それを見ていた子供の猿がりんごを追いかけて露天風呂に入った。そしてこの後、猿達は後楽館の露天風呂に次々と入るようになった[1]。
囲碁の聖地[編集]
地獄谷温泉は、囲碁の聖地と言われる[2]。1929年、美春(5代目当主春枝の姉)は、地獄谷温泉を訪問した囲碁棋士の「怪童丸」木谷実に出会った。1930年冬、深い雪の中ブリを土産に再訪した木谷は、美春に求婚し、1931年に東京で挙式した。地獄谷温泉は「新布石発祥の地」として囲碁界の聖地となった。1933年夏、木谷実は中国出身の天才棋士・呉清源と共に、地獄谷温泉後楽館にこもり、「新布石」の研究を行った。その後2人は連戦連勝し、新布石は囲碁界で一世を風靡した。
交通アクセス[編集]
- 鉄道:JR東日本長野駅より長電バス(急行 志賀高原線)で40分、上林温泉口下車、徒歩30分。
- 鉄道:長野電鉄湯田中駅より長電バス(志賀高原方面行き)で10分上林温泉下車、徒歩30分。
- 道路:上信越自動車道信州中野ICより国道292号を経由、沓野・渋ICから地獄谷駐車場へ。地獄谷駐車場より徒歩10分(冬季は駐車場閉鎖のため、上林温泉より徒歩30分)。