国鉄キユニ21形気動車

国鉄キユニ21形気動車 (こくてつきゆに21がたきどうしゃ)は、日本国有鉄道北海道総局が国鉄キハ21形気動車を改造した郵便荷物合造車である。

概要

1969年に2両が改造され、北海道内のみで使用された。国鉄キハ20系気動車では唯一の形式変更改造車である。前位が郵便室で、郵袋室と区分室に分けられ、仕切りが付いた。片側2か所ずつの客用窓を閉鎖した部分が区分室である。郵便扉は種車のものをそのまま使用している。後位側は荷物室で1800mmの両開き荷物扉を設けた。便所は種車のものをそのまま使用した。塗色は登場当時は一般色、晩年は首都圏色となった。

国鉄キユニ21形気動車 (空欄は不明、｢-｣は記載事項なし)

座席 (名)	－
立席 (名)	－
自重 (t)	35.0
郵便室荷重 (t)	6
郵袋数	260
荷物室荷重 (t)	3
台枠形式
台車形式	DT19C,TR49A
機関形式	DMH17C
出力 (PS)/回転数 (PPM)	180/1500
ブレーキ装置	DAI同期駆動装置付
最高速度 (km/h)	95
照明方式
備考

キユニ21形気動車履歴

番号	種車番号	改造年月日	改造工場	落成配置	最終配置	廃車年月日
キユニ21 1	キハ21 36	1969年10月20日	旭川	遠軽	深川	1984年3月10日
キユニ21 2	キハ21 45	1969年9月29日	旭川	遠軽	旭川	1986年3月31日

参考文献

• 千代村資夫『国鉄郵便・荷物気動車の歩み(下)』ネコ・パブリッシング2006年8月1日第3刷発行。
• 〈鉄道ピクトリアルNo.823〉電気車研究会2009年9月1日発行。