厄珍
厄珍(やくちん)は、椎名高志の漫画作品に登場するキャラクター。
人物[編集]
担当編集者の厄払和正がモデルと思われる。目元が見えないサングラスと2つにまとまった口ひげが特徴。
『GS美神 極楽大作戦!!』[編集]
除霊用品およびオカルトグッズ専門店、厄珍堂の店主。国籍不明で、語尾に「~アル」などをつけてしゃべる。
劇中では事あるごとに金儲けをたくらむ一方で、アニメでの初登場時には幽霊であるおキヌのスリーサイズを聞こうとするなど、金銭欲と性欲にあふれており、美神令子と横島忠夫を併せたような性格を持つ。
職業柄、美神らGSたちとも親交が深い。しかし、経済的に厳しく、高価な道具には手が出ない(もしくは横島の様に煩悩が大きい)客をモルモットにして、怪しい新製品(彼が用意するオカルト関連の薬物はパッケージに「薬事法違反品」と書かれている)を試すことがあり、美神たち常連には警戒されている。また、美神とは相手の弱みを握った場合に、互いに強請りあう関係である。
ドクター・カオスとともにテレサを制作したこともあり、その際には魔法科学の不安定要素を解消し量産を可能にする方法も考え付いていた(実際にマリアが量産されるのはその200年後)。
厄珍堂[編集]
オカルト商品から日常雑貨まで取り扱っている。オカルト商品が豊富なため、美神などのゴーストスイーパーのひいきの店となっている。また、通常のルートの他、カオスなどの個人から商品を仕入れることもある。
以下は、扱っている商品のうち作中に登場した物(破魔札などは『GS美神 極楽大作戦!!』などを参照)。
- カタストロフ-A(エース)
- どんなバカにもサイキックパワーが宿る薬(カプセル剤)。服用することで、テレポーテーションや念力による除霊(当たると悪霊が消滅する光線のようなものを額から出す)などが可能になる。ただし使いすぎると頭がパンクして空っぽになるという副作用がある。1箱12錠(アニメでは18錠)入りで価格は数千万円。薬事法違反品。
- 幽霊の服
- エクトプラズムを特殊加工した糸で織った衣服。通常、死んだ時の服を着たままである幽霊が着替えることができる。魔力を持った機を織る一族の長である織姫が、人里離れた山奥で、男との接触を一切断って織り続けている。一着数百万円。
- ホレ薬
- その名の通り、相手を惚れさせる効き目を持つ薬液。直接体に付着させるだけで効果がある。人造人間や石造にも有効。効力があまりに強すぎる(背骨が折れるまで抱きしめて、窒息するまでキスをする)ため、製造中止になっている。
- 合格祈願のお札
- どんな馬鹿でも合格できるほどの効き目を持つお札。厄珍はこれを受験生に売りさばいた上で、お札を使った不正受験者を発見するための呪場探知機を大量に仕入れ、受験関係者が買いに来るのを待っていた。
- 幽体離脱バーガー
- 食べるだけで幽体離脱することが可能なハンバーガー。バンズの間にチーズとあんとしめさばをはさんだもの。貧乏神が小鳩の窮状を救うために作ったが、あまりのまずさに普通の食物としてはまったく売れなかった。しかし、頭を殴るという従来の方法に比べて容易に幽体離脱できるため、オカルトグッズとして厄珍に引き取られた。
- ドリアン・グレイの絵の具
- かつて、ドリアン・グレイのドッペルゲンガーを作ったという魔力を持った絵の具。
『家電少女MISOCCUS』[編集]
やくちん電機の店主。
言葉の語尾が「アル」となっていないことや時代設定から考えて上記の厄珍とは別の存在のようであるが、やくちん電機の店内にもテレサなどがいることが確認できることから、子孫など何らかの繋がりがある可能性もある。
予算の少ない主人公にミソッカス8100AVをすすめる。
やくちん電機[編集]
『家電少女MISOCCUS』で確認できるだけでも、そうとう巨大な店であることが確認できる。
ちなみに名前のみならば『電化製品に乾杯!』にも登場している(主人公が買うのはイシイ電機という別の店)。
つまり、『GS美神 極楽大作戦!!』の連載すら決まっていない時期であったが、『電化製品に乾杯!』の段階から「やくちん」という名のキャラクターを出そうとしていたことが確認できる。
登場作品[編集]
- GS美神 極楽大作戦!!
- 準レギュラーとして登場。厄珍堂店主。
- 家電少女MISOCCUS
- やくちん電機店主。