北海道旧土人保護法

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北海道旧土人保護法(ほっかいどうきゅうどじんほごほう)とは、北海道アイヌを保護する目的で制定された日本法律である。

概要[編集]

明治32年(1899年3月2日アイヌ民族の日本への同化を目指して制定された。アイヌ民族は江戸時代には松前藩、並びに江戸幕府の直接支配に置かれ、江戸時代から最上徳内近藤重蔵などにより開拓も進められていたが、日本人とは異なる異種族として見なされ、松前藩などから特に厳しい支配下に置かれていた。このため、明治時代になると明治政府はアイヌの土地所有権を制限し、漁業・狩猟から農業への転換を事実上強制し、さらに衛星や教育補助も規定した。

平成9年(1997年)にアイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律、すなわち伝統文化の啓発を掲げる新法制定によりこの法律は廃止された。