加賀国中古記(かがのくにちゅうこき)とは、加賀一向一揆に関する史料である。
著者は嶺雲という僧侶が22歳の時に書いたものとされ、寛永年間の成立である。奥書に「元あった物語に河北伝燈寺の僧侶の語る富樫殿の物語を90歳余の入道の友から聞いて書き加えた」としている。
別称は『宮地論』(みやじろん)。
戦国時代初期、室町幕府の第9代将軍・足利義尚の時代に加賀国で一向一揆と同国守護の富樫氏の争いについて描いており、最後は富樫政親自害事が書かれて終了している。