前田道彦
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前田 道彦(まえだ みちひこ、1952年[1] - )は、株式会社いいずな書店の社長、第四インターナショナル日本支部の元活動家。
来歴[編集]
山形県立山形南高校時代に政治活動を行って退学処分を受け、都内の私立高校に転学。駒澤大学に入学し、所属していた党派の専従活動家となった。1978年3月に成田空港管制塔占拠事件で逮捕された。1992年に出獄。出版社で営業を担当した後、2007年に「いいずな書店」を設立して社長に就任した。同社は主に受験参考書を手がけている[1]。
成田空港管制塔占拠事件[編集]
第四インターの活動家として三里塚闘争支援に携わった。1978年3月26日の成田空港管制塔占拠事件では行動隊長として管制塔に突入して管制機器を破壊し、新東京国際空港(現・成田国際空港)の開港を遅らせた。逮捕され、航空危険罪などで懲役9年の判決を受ける[2]。
1981年に最高裁判所の棄却により確定していた、襲撃事件で破壊した航空管制機材等に対する損害賠償金4,400万円に関して、事件から27年後の2005年に遅延損害金も含めて1億300万円の請求が元活動家らやその雇用主に通知された。同年11月11日に、前田ら元受刑者は記者らを集めてカンパ等を通じて集められた1億300万円を国土交通省に届けるパフォーマンスを行った[3]。
出版[編集]
桐原書店で1999年から出版されている『総合英語Forest』の作成に携わった。同書は英文法参考書のベストセラーとして知られる[4]。2007年に桐原書店の社長・専務執行役員・常務執行役員が退社し、翌2008年にこの3人と元オーナーが「いいずな書店」を設立した[5]。『総合英語Forest』は著者の意向により2016年から『総合英語Evergrenn』に名を変え、新たに「いいづな書店」が版元となった。
出典[編集]
- ↑ a b 小林哲夫『シニア左翼とは何か』朝日新聞出版(朝日新書)、2016年、188-190頁
- ↑ 大和田武士、鹿野幹夫『「ナリタ」の物語』崙書房、2010年、13-25頁
- ↑ 大和田武士、鹿野幹夫『「ナリタ」の物語』崙書房、2010年、30-32頁
- ↑ 英語参考書のベストセラー「Forest」が新名称を公募 著者9人がブランド名を手放してまで変えたかったものとは J-CASTトレンド(2016年5月13日)
- ↑ “KOJIMACHI WEEKLY vol.44(PDF)”. 東京麹町ロータリークラブ (2012年1月23日).
関連項目[編集]
関連文献[編集]
- 30周年記念出版編纂委員会編著『1978・3・26Narita――管制塔を占拠し、開港を阻止したオヤジたちの証言』結書房、2008年