八戸市のバス路線ナンバリング制度
八戸市のバス路線ナンバリング制度(はちのへしのばすろせんなんばりんぐせいど)とは、2009年3月に青森県八戸市が策定した「八戸市地域公共交通総合連携計画」により実施された、同市内を運行する八戸市交通部(八戸市営バス)、南部バス、十和田観光電鉄(十鉄バス)共通の系統番号表示である。2009年に詳細が決定し、地図「バスマップはちのへ」が発行された。さらに、2010年4月1日のダイヤ改正時よりバスの方向幕への表示が開始された。
付番方法[編集]
方面を示すアルファベット(方面別記号)と1~3桁の番号で表わされる。ただし、十鉄バスはアルファベットのみである。なお、アルファベットは終点の方面だけを示しているため、途中の経由地については同じアルファベットであっても若干異なることがある。
なお、中心街に乗り入れない路線・系統については、アルファベットはなく、従来通り行先番号のみの表示となる。
ナンバリングが実施されている路線・区間[編集]
以下の14路線が存在する。
中心街ターミナル方面[編集]
方面別記号はC (City Center)の「C」。方面カラーは■(白)。乗り入れは八戸市営、南部、十鉄。
2009年度は「中心街方面」であった[1]。その際、中心街の玄関口を担うバス停として位置づけられていたのは「三日町」「八日町」だけであった。
2010年度からはこの状態を改め、「三日町」「八日町」「六日町」「中央通り」「朔日町」と名称が別々だった中心街のバス停群に、「中心街ターミナル (三日町)」のように「中心街ターミナル」の名称を付し、中心街であることが分かるようにした[2]。
ピアドゥ・ラピア方面[編集]
方面別記号はP (Piado)の「P」。方面カラーは■(灰)。乗り入れは八戸市営、南部、十鉄。
「本八戸駅」を経由し、ショッピングセンター「ピアドゥ」、「ラピア」などへ向かう路線。2010年頃からは新たに「シンフォニープラザ」を経由する路線が加わった。
湊・鮫方面[編集]
方面別記号はM (Minato)の「M」。方面カラーは■(水色)。乗り入れは八戸市営のみ。
「小中野」、「湊」付近を経由する路線。その後は「鮫」方面へ向かう系統や、「労災病院前」、「北高校前」を経由し「岬台団地」方面へ向かう系統などが存在する。
柳橋・金吹沢方面[編集]
方面別記号はY (Yanagibashi)の「Y」。方面カラーは■(紫)。乗り入れは八戸市営のみ。
「柳橋」を経由し、「平庭団地」へ向かう路線。一部はさらに「金吹沢」まで運行する。全体的に運行本数が少ない。
旭ヶ丘・大学方面[編集]
方面別記号はA (Asahigaoka)の「A」。方面カラーは■(茶)。乗り入れは八戸市営、南部。
「新井田大橋」を経由し、八戸市営バスの「旭ヶ丘営業所」方面へ向かう路線。一部はさらに「工業大学」や「八戸大学」、「階上」まで運行する。
市民病院方面[編集]
方面別記号はS (Shimin-byouin)の「S」。方面カラーは■(黄土)。乗り入れは八戸市営、南部。
「市民病院」を経由する路線。その後は「旭ヶ丘営業所」(八戸市営バス)へ向かう系統、「桜ヶ丘」へ向かう系統、「階上」方面へ向かう系統などが存在する。
縄文・是川方面[編集]
方面別記号はJ (Jomon)の「J」。方面カラーは■(緑)。乗り入れは八戸市営、南部。
「中居林」を経由し「是川」方面へ向かう路線。「こどもの国」を経由する系統や「縄文学習館」、「是川支所」を経由する系統などが存在する。
二ツ家・南郷方面[編集]
方面別記号はF (Futatsuya)の「F」。方面カラーは■(青緑)。乗り入れは八戸市営、南部。
「大杉平営業所」(八戸市営バス)、「八高前」(南部バス)を経由し「上二ツ家」(八戸市営バス)、「八戸営業所」(南部バス)方面へ向かう路線。路線中に2社の営業所がある関係で、ほぼ同位置ではあるが、それぞれが停車するバス停とその名称が異なっている所が2箇所ある。一部はさらに「市ノ沢」や「軽米」まで運行する。
白山浄水場・八戸ニュータウン方面[編集]
方面別記号はW (Water Supply)の「W」。方面カラーは■(橙)。乗り入れは八戸市営、南部。
「水道企業団・八戸ニュータウン方面」と表記される場合もある。
策定時はルート上に「ウェルサンピア八戸」が存在したため、「ウェルサンピア・八戸ニュータウン方面」であり[3]、方面別記号も当初、Wel Sunpiaが由来であったと思われる。現在は経営元が変更になったため、名称が「グランドサンピア八戸」に変わり、それに伴って方面名称も2010年度から改められた。
「グランドサンピア八戸」、「白山浄水場」を経由し「八戸ニュータウン」へ向かう路線。「中心街」から「グランドサンピア八戸」までのルートは「根城」を経由する系統と「二ツ家」を経由する系統に大きく分かれる。
田面木方面[編集]
方面別記号はT (Tamonoki)の「T」。方面カラーは■(赤)。乗り入れは八戸市営、南部。
「田面木」を経由する路線。その後は「八戸駅」へ向かう系統、「聖ウルスラ学院」へ向かう系統、「三戸」方面へ向かう系統などが存在する。
根城大橋方面[編集]
方面別記号はN (Nejo Ohashi)の「N」。方面カラーは■(青)。乗り入れは八戸市営のみ。
「根城大橋」を経由する路線。その後は「八戸駅」へ向かう系統、「八食センター」へ向かう系統などが存在する。
五戸方面[編集]
方面別記号はG (Gonohe)の「G」。方面カラーは■(黄)。乗り入れは南部のみ。
「扇田」を経由して「五戸」へ向かう路線。唯一市外の地名を冠した路線である。
桔梗野方面[編集]
方面別記号はK (Kikyouno)の「K」。方面カラーは■(豆)。乗り入れは八戸市営、南部、十鉄。
「内舟渡」、「長苗代」を経由する路線。その後は「桔梗野」を経由して「多賀台団地」へ向かう系統、「五戸」へ向かう系統、「十和田市」方面へ向かう系統と「桔梗野」自体は経由せずに、付近の「ハイテクパーク」へ向かう系統が存在する。なお、十鉄バスは「元木」~「一番町」の区間は停車しない。
八太郎方面[編集]
方面別記号はH (Hattarou)の「H」。方面カラーは■(桃色)。乗り入れは八戸市営、南部。
「本八戸駅」、「八太郎」を経由する路線。その後は「河原木団地」方面へ向かう系統、「多賀台団地」へ向かう系統、「シルバークリニック」へ向かう系統が存在する。
バスマップはちのへ[編集]
3社の路線図をこれらのナンバリングと共に1枚にまとめ、分かりやすくしたものが「バスマップはちのへ」である。
路線が色分けされているだけでなく、線の太さで運行間隔のおおよその目安を知ることができる。
2009年度に発行が開始され、八戸市への転入手続きの際に配布された。
それ以外の無料配布は行っていないが、PDFファイルが提供されている。
2010年度はJPEGファイルも追加された。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 平成21年度版「バスマップはちのへ」 - 八戸市、2009年11月20日
- ↑ バス停名「八戸中心街ターミナル」に統一 - デーリー東北、2010年2月16日
- ↑ 八戸市地域公共交通総合連携計画(PDF) - 八戸市、2009年3月