伊東市成人式妨害事件

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伊東市成人式妨害事件(いとうしせいじんしきぼうがいじけん)は、伊東市で起きた成人式を妨害するという事件。犯人は成人式を妨害したために刑事告訴をされた[1]

概要[編集]

2004年1月11日に伊東市での成人式が行われる。この成人式では一部の新成人が妨害をしたことにより、厳かに行われるはずであった成人式は騒然として進行が妨げられた。そしてこの模様が新聞テレビなどで全国的に報道されたことから、全国的な社会問題にまでなった[2]

式典は12時に開始であったのだが、11時30分頃に会場の入り口で新成人がたむろして、このうちの1人は飲酒していた。人数が増えて8人ほどになった時点で職員にこれ以上飲めば入場できないと言われていた。11時50分頃に新成人が受付の看板を振り回しながら入場していたため、職員が看板を取り上げれば喧嘩腰になるが足元がふらつく。仲間2人が介助して入場する。11時55分頃にスタッフの席に新成人が座っていたため職員が退くように注意をすれば演壇に上がって司会者の席に着いたが職員が降ろす。12時に開会して12時2分に教育委員長が開式の言葉を述べればババアなどと野次を飛ばす。12時8分に市民憲章を唱和する時に何人もが舞台に上がったが職員が降ろす。新成人の1人がクラッカーを鳴らして、他の1人が壇上に上がりズボンを脱ごうとしたのを職員が止めて降ろす。12時11分に市長が登壇して式辞を述べているときにハゲなどと野次を飛ばす。市長は一喝する。2人が喫煙をしていたためにタバコを取り上げる。12時16分に来賓を紹介しているときに演壇で喋っていた人がいたために職員が降ろす。12時18分の誓いの言葉のときに上半身裸の新成人が舞台に上がったため職員が降ろす。この時に花瓶を食べようとする新成人がいた。12時23分の記念品贈呈で市長から受け取った新成人代表が袋を歯で食いちぎる。水色の袴の新成人が職員から奪ったボールペンを舞台に向かって投げる。閉式後に3人が舞台に上がり、うち1人が花瓶を倒そうとしたが職員に止められて、もう2人が市民憲章の垂れ幕を6枚のうちの5枚を引き摺り下ろす。12時35分の抽選会では6人がタバコを吸っていたために職員が取り上げる。何人かが舞台の前につかまり騒ぐ。13時に閉会。何台かの車がクラクションをけたたましく鳴らしながら出て行った。主催した伊東市教育委員会では対応に追われた。教育長と教育次長などがいとう警察署に出向いて事情聴取が行われる。午後6時30分頃に民法で報道されたことから報道各社から確認の電話が入り対応に追われる。翌日は祝日であったが日本全国から電話メールが寄せられる。成人式に携わった職員は全員出勤した。翌日に行われた記者会見では市長は告訴も含めて厳しく対応すると述べる。寄せられたほとんどの意見が告訴に賛成。新成人の6人が罰金刑になり3人が起訴猶予処分[2]。このうちの1人は暴力団の組員で後に別件で逮捕された[3]

この成人式での市長は2005年4月12日に死亡。2月から脳梗塞で入院していた[4]

脚注[編集]

  1. 上田晋也のニッポンの過去問 2017/01/12(木)00:43 の放送内容 ページ1” (日本語). TVでた蔵. 2023年11月26日確認。
  2. a b 広報いとうNO911”. 日本広報協会. 2023年11月26日確認。
  3. 「荒れる成人式」考 - 同志社女子大学学術リポジトリ”. 同志社女子大学. 2023年11月26日確認。
  4. 鈴木藤一郎氏死去/静岡県伊東市長”. 四国新聞社. 2023年11月26日確認。