代参
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代参(だいさん)とは、寺社参詣などにおいて、本来行わないといけない人物が所用などでできない場合に、その代理として参詣することである。代理参拝の略称で、征夷大将軍や天皇、大奥の御台所や将軍側室などで代参が多く行われた歴史がある。江戸城大奥においては、女中の外出はよほどの理由が無い限りは制限されていたが、寺社の参詣に関しては非常に寛容で、申請して許可が下りることも少なくなかった。また、将軍や御台所、将軍生母などに代わって、女中が将軍家の菩提寺に代参することも多かった。ただ、女中の場合は代参などを口実に外出して、芝居見物に行く場合も少なくなかった。江戸城大奥の最大のスキャンダルとなる絵島生島事件は、この代参により発生している。