人口ピラミッド

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人口ピラミッド(じんこうぴらみっど)は、男女性別を左右に分割・区別した状態で、年齢ごとの人口を横棒で表したグラフのことである。中央に縦軸・縦の直線を引き、底辺を0歳、頂点を最高寿命年齢として年齢を刻み、男女別に年齢別の人数を横棒グラフで表したもの。ヒストグラムの一種である。

人口ピラミッドの語源は、男女性別を左右に区別して年齢人口を横棒グラフで重ねていくと、最初は二等辺三角形のような形で、エジプトのピラミッドに似ていることからこう呼ばれる。

概要[編集]

人口ピラミッドにおける年齢層は、0歳〜14歳=子ども人口、年少人口、15歳〜64歳=生産年齢人口、65歳以上=老年人口、高齢者人口としている。

19世紀までは、合計特殊出生率が3人を上回り、約3.5人ぐらいで、平均寿命が60歳付近までで、多産多死に近かった。20世紀の?からは、医者・医学療の普及により、子どもの死亡率が低下と、高齢者の死亡率の改善が達成され、平均寿命が80歳以上〜90歳近くまで延び、同時に、合計特殊出生率がだんだん低下し、子供及び若者がだんだん減り、老年人口がだんだん増え、少産少死時代がやってきた。このような進行を「少子高齢化」「人口の高齢化」という。人口の高齢化が起きるさまざまな原因がいくつかの場所で会議されている。日本の合計特殊出生率は、1960年以降からは、2人を切り、少しずつ低下し、2000年代からは、約1.5人を少し下回り、1.4人となった。人口ピラミッドが棺桶のようにしぼむこの状況を「棺桶型」という。合計特殊出生率が低下すれば、メリットは人口が減り、お金の消費が少なく、施設や家の数は少しずつ減り、貧困化にならず、日本が復活する。

ちなみに、合計特殊出生率が2なら人口が維持、超えれば人口増という考えは不正確。実際は、自然に生まれる新生児の性別割合などから2.1程度ないと人口増に転じない。その閾値を人口置換水準といい、欧米日韓台は軒並みこれを割っている。ただし、欧米では移民で人口はぎりぎり維持されている国もある。

さらに、東南アジアなどでも人口置換水準を割っている。しかし、医療の発達によって寿命が延びる(つまり人口ピラミッドが上にのびる)ことで人口が増加している。この、新生児が減り高齢者も少ないことで、社会的負担が少なくかつ労働人口が多くなる時期を「人口ボーナス期」と呼び、経済が飛躍的に成長する。日本の高度経済成長期は人口ボーナス期をベースとし、戦前からの民主主義的傾向(翼賛会はあったものの一応の選挙の存在や独裁者の不在)や戦後復興のスクラップアンドビルド、GHQによる改革の影響、米国の対ソ戦略的な日本への支援などが複雑に絡みあって生じたもの。従って、人口ボーナスの終焉や主要都市の開発の終了、ソ連崩壊などによって日本は急速にデフレの経済後退期に突入する。

しかし、東南アジアやインドはこの人口ボーナス期にあるが、日本ほどの成長を継続できないと予想されている。このことを中所得国の罠という。そのため、これらの国は先進国化せず、韓国や台湾が最後に先進国に滑り込んだ国になるとも考えられている。

もし、高齢者の死亡率が改善され、平均寿命が80代半ば〜90歳近くまで伸びても、生まれてくる子供の数が次々と生まれ、出生率が2.5人以上に上がれば、人口は高齢化しないはずだが、人口は少し増えるというデメリットが起きる。主に日本の人口では、人口の高齢化は、確かに例を見ないほど急速である。結果、高齢者の死亡率の改善で平均寿命が80代半ば〜90歳近くまでに伸びたことと、出生率の低下という要因が相まって、人口の高齢化が起こったのである。

少子高齢化が続くと、デメリットは、労働力人口がだんだん不足し、市場や施設が縮小し、経済成長力が低下する。この問題から、幼稚園や学校の数をなるべく減らしたりするなどが挙げられる。

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