京都市営バス13号系統

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13号系統(13ごうけいとう)とは、京都市営バスの路線である。運転区間は、四条烏丸~西大路四条~西大路駅前~久世橋西詰~久世工業団地(13号系統)・久我石原町(特13号系統)である。京都市交通局内部では、「西大路線」が正式名称である。

概要[編集]

本系統は、市内中心部(四条烏丸)から西大路通を経由して、南区吉祥院地区、久世地区を結んでいる。担当営業所は横大路営業所であり、阪急バスが運行委託を受けて運行している。また、担当操車場は四条烏丸操車場である。特に、他のバス路線が貧弱な吉祥院地区、久世地区にとっては、最も身近な路線であると言える。しかし、国道171号久世橋付近で慢性的な渋滞が発生するため、定時性の確保が難しく、その影響からか利用はそれほど芳しくない。この久世橋の渋滞による影響を抑えるため、平日と土曜の朝には、久世橋を渡らない臨13号系統を設けている。

京都市営地下鉄とは、四条烏丸で烏丸線と接続しているが、東西線とは接続していない。また、他の高速鉄道とは、西大路四条で阪急京都線、西大路駅前でJR京都線と接続している。

沿革[編集]

18号系統とともに(1994年以前)[編集]

13号系統の沿革を語る上では、18号系統の存在は欠かせない。よって、必要に応じて18号系統の沿革も記すこととする。

1981年5月以前は13号系統、18号系統とも、ほぼ現在と同一の経路で運行していた。

  • 13号系統:東土川操車場前(現・久我石原町)~西大路通~三条京阪前
  • 18号系統:東土川操車場前~大宮通~三条京阪前

1981年5月に、18号系統とともに、大宮通西大路通を経由する循環路線となった。1981年5月現在の13号系統と18号系統の経路は、以下のとおりである。なお、この時の担当営業所・操車場は、13号系統が梅津営業所・東山操車場(現在は廃止)、18号系統が横大路営業所・久我操車場(現在は廃止)であった。

  • 13号系統:三条京阪前~四条大宮~西大路通~久世橋東詰~大宮通~四条大宮~三条京阪前
  • 18号系統:久我操車場前(現・久我石原町)~大宮通~大宮五条~烏丸五条~四条烏丸~西大路通~久我操車場前

その後、1982年に18号系統の大宮通の経路が烏丸五条経由から四条烏丸経由となったため、久我操車場前~四条烏丸間で、1つの系統番号で大宮通経由、西大路通経由の別の2路線として運行していたことになる。なお、1986年3月~1988年6月は、13号系統は梅津営業所、横大路営業所で共同運行していた。

1988年6月には、久我操車場廃止に伴い、18号系統とともに再度大きな経路変更が実施された。

  • 13号系統:四条烏丸~西大路四条~西大路通~久世橋西詰~久世工業団地
  • 18号系統:みぶ(現・みぶ交通局前)~四条大宮~西大路四条~西大路通~久我石原町~大宮通~四条大宮~みぶ
  • 特18号系統:四条烏丸~四条大宮~大宮通~久世橋東詰

13号系統は西大路通経由のみの路線となったが、18号系統は大宮通、西大路通経由の路線のままであった。特に西大路通は大宮通と違い、207号系統のような本数が多くて四条の中心部を経由する路線が存在しなかったため、四条大宮・みぶ発着の18号系統は非常に不評であった。その後、18号系統の一部を三条京阪前まで延長したり(1989年7月)、特207号系統を経路変更したり(1989年7月)して、西大路通南部と四条烏丸、四条河原町を結ぶバスの便の本数を確保した。ただし、本数が少ない系統の乱立であったため、利用者にとっての利便性が改善されたとは言い難かった。 なお、1988年以降、13号系統、18号系統とも、担当は横大路営業所である。一時期、早朝便に限り五条営業所や梅津営業所で担当していた時期もある。

1994年3月に、現在および1981年以前と同じく、13号系統は西大路通、18号系統は大宮通の棲み分けとなった。ただし、1988年に四条烏丸~久世工業団地前が正系統となったため、18号系統と違い、久我石原町発着が特系統となった。

  • 13号系統:四条烏丸~西大路四条~西大路通~久世橋西詰~久世工業団地
  • 特13号系統:三条京阪前・四条烏丸~西大路四条~西大路通~久我石原町
  • 18号系統:三条京阪前・みぶ~四条大宮~~大宮通~久我石原町
  • 特18号系統:四条烏丸~四条大宮~大宮通~久世橋東詰

このように、1981年~1994年の13号系統および18号系統、ならびに関連系統の度重なる経路変更が、鉄道の利便性が悪い南区吉祥院地区、上鳥羽地区、久世地区を通るにもかかわらず、当該地域のバス離れを招いた。

18号系統との役割分離(1994年以後)[編集]

1994年以降は、13号系統と18号系統は別の役割を持った路線そして歩んでいくこととなる。また、1994年以降は大きな路線変更は発生していない。 1997年10月には、三条京阪発着の便が廃止となり、すべて四条烏丸発着となった。四条河原町を経由しないようになったため、利便性は低下した。

7号系統について[編集]

現在の13号系統の類似路線として、1981年5月以前は7号系統が存在した。四条御前通~西大路八条間は御前通経由で、西大路九条からは東(東寺方面)に向かっていた。運転区間は、三条京阪前~四条御前通~西大路八条~西大路九条~東寺西門前であった。

停留所およびダイヤ[編集]

土曜日・休日の昼間は、13号系統、特13号系統とも30分毎で運行している。四条烏丸~久世橋西詰間は両系統合わせて約15分毎で運行している。一方、平日の昼間は、13号系統が60分毎、特13号系統が30分毎であるため、四条烏丸~久世橋西詰間は両系統合わせて約15~30分毎と間隔が一定でなく、利便性が高いとは言えない。13号系統の中には、入出庫の関係で、久世殿城町発着の便も存在する。

朝夕に、臨13号系統と称する、久世橋を渡らずに上鳥羽馬廻を循環する系統も存在する。なお、臨13号系統は、土曜日は朝の2本のみ、休日は運休となる(2006年現在)。

以前は深夜便としてN13号系統を運転していた時期もあった。2006年現在、四条烏丸の最終バス発車時刻は、平日が22:12(13号系統)、土曜日・休日が22:00(特13号系統)で、京都市営バスの他の路線に比べて、格段遅いということはない。

本系統は担当営業所が横大路営業所であるが、操車場のある四条烏丸は横大路営業所から遠いため、久世殿城町(13号系統)、久我石原町(特13号系統)、吉祥院池田町(臨13号系統)まで回送し、営業運転に入る便も存在する。逆に、久世殿城町(13号系統)、久我石原町(特13号系統)、吉祥院嶋高町(臨13号系統)まで営業運転し、回送で横大路営業所に戻る便も存在する。

なお、停留所および時刻表の詳細は、以下のサイトを参考のこと。

沿線の特徴[編集]

13号系統沿線は観光施設が非常に少なく、著名なところでは壬生寺(最寄停留所は壬生寺道)ぐらいである。 13号系統沿線には、京都を代表する企業の本社が多い。列挙すると、以下のとおりである。