中華皿
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中華皿とは、いわゆる中華料理店で用いられる皿鉢の総称であり、「ラーメン丼」もここに含まれる。なお、「丼」は「湯鉢」に由来する。
概要[編集]
多く用いられるのは七種類である。
- 前菜などを盛る大皿 - 拌盤(ピンパン)などを盛る。
- 八角皿 - チャプスイ、焼きそば、冷やし中華、麻婆豆腐などを盛る。
- 楕円形の(いわゆる)餃子皿 - 鶏唐揚げ、青椒肉絲
- 取り皿(容器としては「中皿」ともいう)
- 小鉢 - チャーハンなどについてくるスープ鉢であり、汁椀以外にも飯椀としても用いられる。
- 調味料(酢・醤油などを入れる。「お手醤皿」ともいう)などに用いる小皿
および、
- ラーメン丼
が多く、意匠としては
- 雷紋
- 雙喜紋
- 龍鳳紋
- 雙魚紋
- 蝙蝠紋
- 倒福紋
などの吉祥文様が多く用いられる。
箸やレンゲ(蓮華)は「中華皿」には含まれないが、同一のジャンルとして括られることもある。
要するにが中華風の吉祥文様が入っていれば「中華皿」という括りではある。
実用性[編集]
日本では膳が一般的だとされており、現在でも茶碗と箸は属人器であった。その後、長崎などを経由して卓袱料理・和華蘭料理などが渡来して「直会」の延長として中華料理が定着したらしい。もともとは宴席の料理だったようだが、家庭にも浸透した、
なお、「四」は「死」に通じるとして忌まれるが、「四方」は「八方」と並んで漢字圏において不吉とはされない。そのため中華皿は「円形」「楕円形」「八角形」が多く用いられる。たまにラーメン丼の外側に瑞雲模様が三方に配置されたものがあるが、ラーメン丼などでは双喜模様の間を雷文で繋ぎ、丼の底には鳳か竜があり、吉祥運が散っており、ラーメン丼の外側には蝙蝠が飛んでいて、空いたところを唐草文様で埋めるというのがお約束である。