ラテン語
ラテン語 | |
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基礎情報 | |
話される場所 | 公用語として:バチカン市国 |
語族 | インド・ヨーロッパ語族 |
話者数 | 0 |
話者数の順位 | - |
言語コード | |
ISO 639-1コード | la |
ISO 639-3コード | lat |
ラテン語(ラテンご、英:Latin、羅:Lingua Latina)とは、古代ローマ帝国の公用語であると同時に、近世まで欧州知識階級の国際語として使用された言語である。
概要[編集]
元々はローマ帝国の公用語で、アウグストゥス帝時代までに基本的な整備が進み、ウェルギリウス、ホラティウスらの作品を記述する言語となった。
ローマ帝国の滅亡後も、ヴルガダ訳聖書でラテン語が使用されたことから、ラテン語は聖職者を中心とする欧州知識階級の国際語として使用されるようになった。
しかしながら、ルネサンス以降、各地の口語による口語文学が発展しはじめると徐々にその使用は衰退し、現在では使用されることはごくわずかで、教育の場でも学ぶ機会は減少傾向となっている。
ラテン語は南欧・西欧諸国の近代語のルーツとなっており、イタリア語・フランス語・スペイン語などにその影響を強く残している他、一部の語彙は英語などにも輸入されている。
なお、バチカン市国では公用語はラテン語とされているものの、ラテン語は公的な文書のみ扱われており、形骸化している。
文法[編集]
名詞の性[編集]
ラテン語には、古代ラテン人の謎の価値感に基づいて、それぞれの名詞に男性、女性、中性の性別が割り当てられている。
例えば、母 mater は女性、父 pater は男性であるが、薔薇 rosa は女性、人間 homo は男性名詞、言葉 verbum は中性名詞である。
名詞の格[編集]
たまに複雑変化がある。
A型活用[編集]
第一活用は、女性名詞が来ることが多い。
- 単数
- 主格 ros-a
- 属格 ros-ae
- 与格 ros-ae
- 対格 ros-am
- 奪格 ros-a
- 複数
- 主格 ros-ae
- 属格 ros-arum
- 与格 ros-is
- 対格 ros-as
- 奪格 ros-is
※rosa=薔薇
O型活用[編集]
第二活用は、男性名詞、中性名詞であることが多い。
これは男性名詞の場合である。
- 単数
- 主格 amic-us
- 呼格 amic-e
- 属格 amic-i
- 与格 amic-o
- 対格 amic-um
- 奪格 amic-o
- 複数
- 主格 amic-i
- 属格 amic-orum
- 与格 amic-is
- 対格 amic-os
- 奪格 amic-is
※amicus=友達
これは、中性名詞の場合である。
- 単数
- 主格 verb-um
- 属格 verb-i
- 与格 verb-o
- 対格 verb-um
- 奪格 verb-o
- 複数
- 主格 verb-a
- 属格 verb-orum
- 与格 verb-is
- 対格 verb-a
- 奪格 verb-is
中性名詞は、主格と対格が同じ形になり、複数形では主格・目的格の両方が-aで終わる。
主格が-erで終わる名詞の場合
- 単数
- 主格 puer
- 属格 puer-i
- 与格 puer-o
- 対格 puer-um
- 奪格 puer-o
- 複数
- 主格 puer-i
- 属格 puer-orum
- 与格 puer-is
- 対格 puer-os
- 奪格 puer-is
※puer=男の子
I型変化[編集]
単数主格と他の形の変化が複雑な例
- 単数
- 主格 homo
- 属格 homin-is
- 与格 homin-i
- 対格 homin-em
- 奪格 homin-e
- 複数
- 主格 homin-es
- 属格 homin-um
- 与格 homin-ibus
- 対格 homin-es
- 奪格 homin-ibus
※homo=人
主格が -is, -es, -sとなる例もある。
U型変化[編集]
- 単数
- 主格 man-us
- 属格 man-us
- 与格 man-ui
- 対格 man-um
- 奪格 man-u
- 複数
- 主格 man-us
- 属格 man-uum
- 与格 man-ibus
- 対格 man-us
- 奪格 man-ibus
※manus=手
E型変化[編集]
- 単数
- 主格 r-es
- 属格 r-es
- 与格 r-ei
- 対格 r-em
- 奪格 r-e
- 複数
- 主格 r-es
- 属格 r-erum
- 与格 r-ebus
- 対格 r-es
- 奪格 r-ebus
※res=もの
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