ムティーウ

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ムティーウ914年 - 974年)は、アッバース朝の第23代カリフ(在位: 946年 - 974年)[1]

生涯[編集]

第18代カリフ・ムクタディルの子で、945年ブワイフ朝の軍勢がバグダードに侵攻してきた際に民衆の前に姿を現して新しい宮殿を造り[1]、946年に従兄弟の先代であるムスタクフィーが廃位されると跡を継いだ。しかしバグダードは事実上ブワイフ朝の支配下に置かれ、カリフの尊厳が消滅し、過去の歴代カリフを侮辱する文章などがモスクに貼られるなどしてカリフの地位は低下してゆき、精神的なカリフ制度に対する支持のみが残った(それさえスンニ派の居住域のみ)[1]。974年に死去し、跡を子のターイウが継いだ。享年61。

脚注[編集]

  1. a b c 小和田『世界帝王事典』P90

参考文献[編集]