マリーケ・フェルフールト

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マリーケ・フェルフールトMarieke Vervoort1979年5月10日 - 2019年10月22日)は、ベルギー車椅子陸上女子選手で、パラリンピックメダリスト安楽死をした人物としても知られる。

略歴[編集]

14歳の時に脊髄疾患にかかって半身不随となるが、車椅子陸上などに精力的に取り組んだ。その結果、2012年ロンドン大会100メートルで金メダルを、200メートルで銀メダルを、2016年リオデジャネイロ大会400メートルで銀メダルを、100メートルで銅メダルをそれぞれ獲得している。

ただ、この間も脊髄疾患による激痛に苦しんでいたとされ、リオ大会の会見で2008年の時点で安楽死を申請し、許可されていたことを公表していた。彼女自身は親日派で日本に行ってみたいと希望を述べていた。本人談によると脊髄疾患の激痛は気絶するほど耐えられないものであったという。

2019年10月22日(日本時間では10月23日)午後8時15分、それまでに故郷・ディーストの自宅に家族と友人を招いて別れを告げた後、がんの専門医で安楽死の権威でもあった医師の投薬を受け、死去した。40歳没。医師によると「信じられないほど多くの人が集まり、安楽死は彼女の究極の願いであり、非常に穏やかで平和だった」と語っている。