フルフラットバス

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フルフラットバスとは、車内空間に段差がない次世代型バスである。

計画[編集]

ノンステップバスでは初期において、フルフラット構造にし段差がない状態で製造したが価格が高価だったこと、当時の技術面においてはデッドスペースが多い作りであったこと、安全面の保障が難しいことにより2000年代中頃より製造がされなくなった。1997年頃から基本的に後部のみ高くした構造である「前中ノンステップ」が採用されるようになったが、それにより中扉より後ろの部分には段差が生じるようになった。2023年現在も日本のバスではほぼこの構造で製造中である。

2015年頃からフルフラットバスの構想がなされており、エンジンを最小限小さくしたり、これまでのディーゼル車ではなく電気自動車とするなど、環境に適したバスが計画されている。

登場[編集]

都営バスのスカニア製フルフラットバス。後ろにデッドスペースがあるのがわかる

日本では2000年代中頃より製造されなくなったフルフラットバスバスであるが、都営バスにおいては海外製のフルフラットバスが導入されている。

都営バスにおいては2018年度にスカニア製のフルフラットバス(2DG-NB4X2BVJ)の導入が行われ、南千住、杉並、巣鴨にそれぞれ4台、小滝橋に15台の合計で29台導入された。2018年度のみの導入で、それ以降増備はされていない。

2018年12月14日に日本初と称し公式発表され、同年12月25日より都02系統で営業運転を開始するという発表がなされた[1]。その後、転属などで運用範囲を徐々に増やしている。

2023年10月25日いすゞ自動車よりBEVフルフラット路線バスのいすゞ・エルガEVが発表された。国産では久々のフルフラットバスとなった。しかし、座席が少ないと一部では批判する声もある。

脚注[編集]