フラッパー
フラッパー(ふらっぱー、英:Flapper)は1920年代のアメリカ合衆国に登場した「新しい若い女性」を指す用語である。ショートカットの髪、赤い口紅、アイシャドー、短いスカート、ジャズ音楽を愛好するという生活スタイルが特徴である。ジャズエイジを象徴する生活スタイルである。
語源[編集]
フラッパーの元の意味は羽をバタバタさせるひな鳥という意味であるが、転じて自由を求めて服装・行動で伝統的な価値を打ち破る現代娘という意味となった[1]。
俗語(スラング)に由来すると言われているが、直接的な証拠はない。フラッパは1700年代初頭には巣立ちできず、大人にもならず、羽ばたきながら飛び回るアヒルのような成長期の若い女性を意味していたといわれる。しかしWikipedia(英語版)はフラップ(flap)は1631年には若い売春婦を表す俗語であり、1703年にはアクロバティックな若い女性舞台パフォーマーを指す演劇俗語(スラング)であったとする。1890年代にフラッペ(flappe)は、非常に若い売春婦を表すローカルな俗語となった。一般的な使用法は、若干の軽蔑的な意味合いを含めて、活きの良い10代半ばの女性を表していた。 フラッパードレスとは、1920年代のフラッパーが身につけているドレスである。F・スコット・フィッツジェラルドの妻のゼルダ・フィッツジェラルドはアメリカで最初のフラッパーと言われる。
第一次世界大戦後[編集]
第一次世界大戦後の混乱期に丈の短いスカート、短髪、喫煙する若い女性たちが登場する。アメリカ映画『ザ・フラッパー 』(The Flapper,1920年)によりフラッパーのイメージが定着した。戦争のため男性が戦場に出て、その穴を女性労働力が埋めた事が影響する。戦争が終わってもそのまま職場に残った。
映画[編集]
映画に登場するフラッパーは多い。 映画『華麗なるギャツビー』の舞台は、1920年代のニューヨークである。フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を原作としている。フラッパースタイルが流行する一方では保守的な装いも残っている。
ルイーズ・ブルックスはフラッパー女優と言われていた。1926年の映画『百貨店』、1927年の『夜会服』に出演し、フラッパー役を演じた。
日本では[編集]
日本では1928年の流行語第6位になっている。日本語では「お転婆娘」と解釈されている。
漫画「サザエさん」では「あのこ、フラッパーで嫁のもらいてがない」という文脈で登場する[2](昭和21年頃の登場である)。
1984年の7月26日の週刊誌で景山民夫はハイヒール・モモコに対してフラッパー的な色があると評していた。