フラッパー

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

フラッパー(ふらっぱー、英:Flapper)は1920年代のアメリカ合衆国に登場した「新しい若い女性」を指す用語である。ショートカットの髪、赤い口紅、アイシャドー、短いスカート、ジャズ音楽を愛好するという生活スタイルが特徴である。ジャズエイジを象徴する生活スタイルである。

語源[編集]

フラッパーの元の意味は羽をバタバタさせるひな鳥という意味であるが、転じて自由を求めて服装・行動で伝統的な価値を打ち破る現代娘という意味となった[1]

俗語(スラング)に由来すると言われているが、直接的な証拠はない。フラッパ(flapper)は英国北部で「10代の女性」を表す俗語であったろうと言われている。フラップ(flap)は1631年には若い売春婦を表す俗語であった。1890年代にフラッペ(flappe)は、非常に若い売春婦を表すローカルな俗語であった。一般的な使用法は、若干の軽蔑的な意味合いを含めて、活きの良い10代半ばの女性を表していた。

フラッパードレスとは、1920年代のフラッパーが身につけているドレスである。F・スコット・フィッツジェラルドの妻のゼルダ・フィッツジェラルドはアメリカで最初のフラッパーと言われる。

映画[編集]

映画に登場するフラッパーは多い。 映画『華麗なるギャツビー』の舞台は、1920年代のニューヨークである。フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を原作としている。フラッパースタイルが流行する一方では保守的な装いも残っている。

ルイーズ・ブルックスはフラッパー女優と言われていた。1926年の映画『百貨店』、1927年の『夜会服』に出演し、フラッパー役を演じた。

参考文献・注釈[編集]

  1. 別府惠子(2011)「エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイの1920年代:フラッパーと詩人」女性学評論 25、pp.1-23