ファスナー合流

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ファスナー合流(ファスナーごうりゅう)とは、高速道路などの立体交差道路で、左右から来るが合流する際に、ファスナーが噛み合うように一定の地点で左右から1台ずつ合流すること。ジッパー法(Zipper Merge)とも呼ばれる。

渋滞時の高速道路では、ジャンクションインターチェンジといった合流地点で、不規則な合流が発生し、渋滞に拍車をかけていた。この対策として推進されているのがファスナー合流である。

方法[編集]

合流車線の終端まで進行し、本線車両と合流車両が、一台ずつ交互に合流する。

推進[編集]

ラバーポール

パーキングエリアサービスエリア等での広報の他、道路構造を変更することで、ファスナー合流を推進する取り組みも行われている。合流車線と本線車線の間に、従来ゼブラゾーンで区切られていたところ、ラバーポール(車が往来できないようなゴム製のポール)を建て、合流車線終端まで誘導している。

効果[編集]

ファスナー合流による効果としては、次のような例が報告されている。

  • 国内では一宮ジャンクション ()で実施されたファスナー合流推進工事により、渋滞によってジャンクション付近の通過に要していた時間のうち、3割が削減された。また、渋滞発生件数そのものも、1割程度減少している。[1]
  • アメリカミネソタ州運輸省の実験によると、ジッパー合流の導入によって、渋滞長が40%短縮されている。[2]

浸透[編集]

渋滞している高速道路への合流時に、合流車線の先端まで進行することは、渋滞につかまらないようにする「ズルい」運転である、という意識があるためか、ファスナー合流は中々浸透していない。

高速道路会社も、そのような心理を認めつつも、ファスナー合流を積極的に進める事でむしろ渋滞の解消に寄与できると案内し、「勇気を出してファスナー合流を」と協力を呼び掛けている。

また、渋滞が多く合流車線の短い都市高速道路では、ファスナー合流が比較的浸透していると言われている。

出典[編集]

関連項目[編集]