ビルドウォーズ
ビルドウォーズ(英:Buildwars)とは、「Unity製ゲーム投稿サイト unityroom」にて公開されているシミュレーションゲームである。
概要[編集]
内容としてはロールプレイングゲーム。用意されているキャラクターの中から3人選んでチームを組み、ステージを進めていく。
「シングル」モードと「ネットワーク」モードが用意されている。「ネットワーク」モードを使った対戦が主体のゲームで、「シングル」モードは未完成となっている模様[1]。
セーブボタンとしてフロッピーディスクのアイコンが表示されるようだが、ロード画面は特に無いので、Webブラウザのクッキー等に保存しているのかもしれない。
ステータスやスキル振りなどを済ませると後は半ば放置で進められるので比較的手軽なゲームだが、フリーゲームとしての完成度は高め。
「シングル」モードと「ネットワーク」モードは共通する点はあるが、基本的には全然別のゲームと考えた方が良い[2]。どちらかと言うとシングルモードを最初にプレイする人が多いようだ[3]。
シングル[編集]
一人でステージを進めていくモード。このモードでは「ウェポン」は入手できない。
- まずキャラクターのステータスやスキル振り、武器を選ぶ。
- チームは3つまで記憶させて置ける。
- 使うチームを選んで「冒険へ」でステージに出る。
- 「秘宝」と呼ばれるアイテムを拾うと、各秘宝に特有のスキルを使う事が出来る。
- 「秘宝」はゴールドを使ってレベルアップさせていく事ができ、Lv50まで上げると「覚醒」が出来る。覚醒にはゴールドではなく「覚醒石」という石を消費する。この覚醒石の個数が制限されているので覚醒できる秘宝の数は限られる。ライフラインを重視した方がステージ数は稼げる模様。
- ステージが進んでいくと敵が強くなり、それ以上進めなくなる状態になる。その場合には「転生する」という方法があり、これによりステージや「秘宝」のレベルは最初からになるが、獲得ゴールドや与ダメ、最大HPにボーナスが付くため、より強くなる。
ネットワーク[編集]
チームを編成し、他のチームと対戦させるモード。非同期対戦。
- まずキャラクターのステータスやスキル振り、武器を選ぶ。
- チームは4つまで記憶させて置ける。
- 対戦に出すチームを選んで「バトルへ」で対戦に出る。
- バトル画面
- チームを「エントリー」させる。エントリーさせなくても「ランキング」を見たりは出来るが、エントリーさせていないと対戦は出来ない。
- チームをエントリーさせると、「ランキング」から対戦相手を選んで対戦させるか、「ランダム」戦に出るか選べる。
- 「ランキング」から選んで対戦する形式だと、報酬は無い。
- 「ランダム」戦では、15戦・30戦・50戦・15勝・30勝 で「ウェポン」と呼ばれる武装を報酬として入手可能。
- 武装の無い序盤はとにかく負けまくる。勝てなくても15戦・30戦・50戦で武装が入手できるので、画面左上にあるウエイトを調整したり自動連戦にチェックを入れて試合数を稼ぐ事になる。連戦は50戦まで出来、その後は一旦「バトル」画面に戻る事になる。
- 自動連戦を止めたい場合は、自動連戦のチェックを外すと、その試合が終わると連戦するか戻るかの選択肢が出る。
- 「バトル」画面に戻ると、勝率などが表示される。その隣りの「終了」ボタンを押すと、報酬として入手可能な「ウェポン」が表示される。50戦して30勝、つまり勝率60%で報酬は最大となり「ウェポン」5つ貰える。それ以上勝率上げても貰えるウェポン数は5つで変わらないので、勝率60%以上が一つの目標になる。
- 「ランキングに登録!」というボタンもあるので、勝率が良かったチームは登録すると良いのかもしれない。
- 武装の無い序盤はとにかく負けまくる。勝てなくても15戦・30戦・50戦で武装が入手できるので、画面左上にあるウエイトを調整したり自動連戦にチェックを入れて試合数を稼ぐ事になる。連戦は50戦まで出来、その後は一旦「バトル」画面に戻る事になる。
※ネットワークモードに集中しているとセーブし忘れる事もあるので注意。一旦タイトル画面まで戻らないとセーブボタンが無い。
ウェポン[編集]
各キャラクターに一つ装備できる武装。一つの「ウェポン」を複数キャラに装備させる事も出来る。「ネットワーク」モードにて入手可能。
特定のキャラ向けのウェポンもあれば、汎用的に使えるウェポンもある。
- ソードマン向けには「ミスリルソード」と「サイクロンソード」。
- スライムマン向けには「スライムブレード」。
- 聖女向けには「クリスタルロッド」と「スカルロッド」。
- ウィザード向けには「フレイムスタッフ」と「エンシェントスタッフ」。
- デビル向けには「インフェルノソード」と「ファントムソード」。
- ナイト向けには「ブラックナイトソード」と「ゴールデンソード」。
- 汎用は「トゲ鉄球」と「カタナ」。
どのウェポンにも共通する事としては、任意のステータスが2つ上昇する事と、「効果1」と「効果2」が付与される事である。
ウェポンはどの効果が付くかによって名称が変わり、例えば「マジックシールド」の効果が付いていると「マジカルサイクロンソード」とか「マジカルスカルロッド」とか「マジカルカタナ」みたいに「マジカル」という修飾語が名詞の前に置かれる。
効果1[編集]
キャラクターを問わない効果が得られる。物理ダメージ20%増加やHPが毎秒2回復など。
- 「マジックシールド」の効果が付いていると対戦相手からの攻撃を3回無効化できる。「ネットワーク」での対戦相手は「マジックシールド」付きの武装を使っている場合が多い。
効果2[編集]
キャラクターの特定のスキルが強化されたり物理攻撃の属性が変化したりする。汎用のはHPが増えたりクリティカル率が上がったりなど。
キャラクター[編集]
ゲーム説明等では「ヒーロー」と呼ばれたりする。以下の6種類がある。
ステータスやスキル振りで同じキャラクターでも別の役割をこなせたりする。「ウェポン」もステータスやスキルに影響するので、組み合わせは多彩。
- ソードマン
- 剣を主体とした攻撃を行う剣士。物理攻撃主体。
- ネットワークモードだと「マジカルサイクロンソード」を装備させ、攻撃スキルの「サイクロン」を連発してくるチームが多い。
- スライムマン
- 妨害系のスキルがあったり、自爆させて敵を攻撃したり、HPが無くなったあとも復活できたりとユニークなキャラ。
- 敵からの単体攻撃のターゲットを取る「スライムブロック」というパッシブスキルがある。
- スキルの癖が強くて慣れないと扱いづらい。ネットワークモードだと何度でも蘇る壁役として使われる事が多い。運の数値を高めると復活のタイミングが早くなり、結構厄介な存在。
- 「スライムブロック」でターゲットを集め、自爆させる使い方がネットワークモードだと一般的。さながらjawp:爆発反応装甲。しかも復活するとか万能過ぎる。
- 聖女
- 主に回復担当。「マジカルスカルロッド」装備だと敵からの攻撃を3回無効化できる上にエリアヒールの値で敵全員に攻撃できるのでだいぶ強い。
- ネットワークモードでだが、なんか「クリスタルロッド」装備の聖女の「パニッシュ」がこちらの「マジカルシールド」を無視して貫通して来た。聖女にそういうスキルは無いし「クリスタルロッド」にもそういう効果は無い気がする。バグか?よく分からん。
- ウィザード
- 魔法攻撃主体。外見上はサードアイを備えている。アクティブスキルの「サンダーボルト」は強力だが、使ってみると案外脆い印象を受ける。
- デビル
- 分身できたりする。
- ネットワークモードだと、カタナ装備でクリティカル率上げているタイプか、ファントムソードで分身の能力を向上させているタイプが多い。
- カタナ装備でアクティブスキル3つ繰り出しつつ、パッシブスキル「吸命」で回復までしてくるタイプがかなり強い印象。
- ナイト
- 全身を鎧で覆っている外見通り、防御系のスキルが多い。
- 敵からの単体攻撃のターゲットを取る「かばう」というパッシブスキルがある。
- キャラ的には活躍しそうな気がするが、ネットワークのランキングを見ると、ナイトの採用率はあんまり無いというのが2018年12月10日現在の状況。なので増やした模様です、2018年12月12日現在。
ステータスやスキル振り[編集]
ステータスやスキル振り画面の右上にある「?」マークから詳細は確認できる。
実は最初にキャラに振れるステータスやスキルポイントは、後から増える事は無い[4]。なので「秘宝」に頼れないネットワークモードでは、最初にどのように割り振るか、そこが非常に重要になる。
そういう意味ではウェポンに付いているステータスはネットワークモードでは結構重要で、HPが欲しい場合は耐久+2になるウェポンを選び、速度を上げたい場合は速度+2になるウェポンを選ぶ事になる。なので欲しいウェポンが出るまでネットワークモードを回す事になる。
よくあるビルド[編集]
ネットワークモード[編集]
- 聖女3キャラ
- 「マジカルスカルロッド」装備の聖女3人で同時にエリアヒールすると一気にHPを持っていかれる。ランキング上位にも多いビルド。狙いが分かりやすいので「マジカルスカルロッド」さえ入手できれば似たような構成ですぐに組め、敵の「マジックシールド」の影響を受けない事もあってか勝率高め。ウェポン集め用の初期のビルドとして良さげ。
- スライムマン + 聖女 + デビル
- 最新ランキング[4]のトップの構成。真似しただけでも結構強い。でも真似しただけではランキングトップには敵わない。スキル構成やウェポン等でだいぶ工夫されていると思われる。
- 「聖女3キャラ」ビルドに対して勝てる確率が案外高い。ビルド「スライムマン + 聖女 + デビル」の天敵となるビルドも一応存在する模様。
- スライムマン
- 自爆構成のスライムマン。ステータスは運に5全振り&運+2ウェポンを持たせて復活時間を短縮していると思われる。
- 聖女
- 聖女は装備込みで運6にしてパッシブスキル「結束」で更に運をスライムマンに付与している模様。となると スライムマンの運 = ステータス5 + ウェポン2 + 聖女から3 = 10 になり、復活に掛かる時間は運1に対して1.5秒短縮となるので 20 - 10 ✕ 1.5 = 20 - 15 = 5[秒] となり、「5秒よりは短くならない」という説明にもある通り最短になっていると思われる。
- 聖女のウェポンはマジックシールド付き。それでいてトゲ鉄球なのでHP+30される。ステータスで運も+1か+2になっている優れたウェポンを装備している模様。同等のウェポンが無いと対抗出来ないと思われる。
- デビル
- デビルは生存させる事が最優先事項となっている模様。カタナを使ってクリティカル率を上げ、パッシブスキルの「吸命」を最大限生かす構成になっている模様。確率論的には勝てる確率は0%では無い。
- 使っているカタナは、察するに耐+2っぽい。「効果1」には何が付いているのか不明。マジックシールドでは無い事は分かる。恐らく炎ダメージ20%増加とかかな?
- 聖女2 + ナイト
- 上記「スライムマン + 聖女 + デビル」の典型的な天敵ビルド。「聖女3キャラ」のビルドではあっさり倒せるが、なぜか「スライムマン + 聖女 + デビル」のビルドでは負ける確率が高い。特定ビルドに対する天敵として構成されているようで、このビルド自体の勝率はあまり高くない。
- 聖女
- 「マジカルスカルロッド」装備。エリアヒールでHPを固定値で持っていかれるので「マジックシールド」では対抗出来ない。
- ナイト
- パッシブスキルの「カウンター」に特化している。自ら攻撃してくる事は無いという点で特異な構成。もちろん敵の単体攻撃のターゲットを取る「かばう」というパッシブスキルはONになっている。敵全体のクリティカル率を下げる「プレッシャー」というパッシブスキルもONにされているので、クリティカル率に頼っている構成では対抗し辛くなっている。
シングルモード[編集]
ネットワークモードとは勝手が違う。「秘宝」が使える点が大きく、好きな構成で結構行ける。ナイト + 聖女 + ソードマン とかだとネットワークモードでは勝率微妙だけど、シングルモードだと「転生」もあるので、何度か転生するとステージ1000とかも比較的余裕で行ける。そういう意味では好きなビルドで進められるのがシングルモードの利点なのかもしれない。
セーブデータ[編集]
WebGLなのでWebブラウザのキャッシュかと思ったが、明確な保存場所は判明していない。
恐らくUnityのPlayerPrefsを使っていると思われ、WebGLなのでブラウザのIndexedDB APIを使っている可能性がある[5]。
Google ChromeのIndexedDBの保存場所を調べたが、セーブデータ更新時にファイルのタイムスタンプやハッシュ値が更新されたファイルは無かったので、セーブデータはどこか別のサーバー上に保管されているのかもしれない。詳細不明。
その他[編集]
- ネットワーク対戦時に、敵のウィザードのスキル「アイスミサイル」のものかと思われるが、画面上に表示が一部残ってしまうという表示上のバグのようなものがある。ブラウザをリロードしないと消せない。毎回必ず表示が残るという訳では無いが、自チーム員の首元や頭辺りに残るので、「気になる」というレベル。ゲームに支障は無い。聖女3キャラで対戦している時に発生率が高い気がする。
- ネット上の書き込みを見ると、シングルモードの事を言っているのかネットワークモードの事を言っているのか、よく分からない発言が割と多い。
- ネットワークモードでは連戦しても背景変わらないが、シングルモードを進めて背景変わった後にネットワークモードに移動すると、ネットワークモードでの背景もシングルモードの背景となる。背景は何種類かあり、草原、森林、草原(枯れ気味)、荒野、雪原、といった具合。
脚注[編集]
- ↑ “ビルドウォーズというゲームを公開しました”. 作者のツイッター (2018年11月28日). 2018年12月10日確認。
- ↑ “シングルモードは別ゲー”. 作者のツイッター (2018年11月27日). 2018年12月12日確認。
- ↑ “シングルを最初にプレイする人が多い”. 作者のツイッター (2018年11月28日). 2018年12月12日確認。
- ↑ a b 2018年12月11日現在
- ↑ “PlayerPrefs”. Unity スクリプトリファレンス. 2018年12月20日確認。
関連項目[編集]
- Unity
- WebGL
- ゲームアイコンズ・ドットネット - 素材
外部リンク[編集]
- ビルドウォーズ - unityroomのページ
- 3人チームで放置バトルゲーム ビルドウォーズ - ビルドウォーズの紹介記事