確率論
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確率論(かくりつろん)とは、取得したデータを分析し、特定の状態になる確率を計算する学問である。
概要[編集]
「確率」とは、ある事象が発生する期待値、と言い換える事も出来るが、期待値を算出する際は分母に依存する部分が大きい。確率論が最強とは呼ばれない理由の一つは分母が不完全な場合があるためである。そのため、最強の座は分母となるデータを収集する学問に相当する「統計学」が最強とされる。
簡単な例題[編集]
例えば、1から6までの目がきちんと用意されているある一つのサイコロがあったとしよう。それを振り続けてデータを集めた結果、「6」の目が一度も出なかったとしよう。記録上では「6」の目が出る確率は0%になる。
さて、そのサイコロは絶対に「6」が出ないという前提で物事を進めたとしよう。予期しないタイミングで「6」の目が出た場合、どうなるだろうか?
代表的な確率論での失敗[編集]
- 東日本大震災
- 震源地となったエリアでは記録上では大地震の原因になるような地震が起きたことは無かった。そのため、大地震の震源となる確率はほとんど無いと思われており、記録上で地震の起きた事の多い場所に注意を逸らされ、対策が不十分となり盲点となっていた。
- 福島第一原発での事故
- 想定外の津波。これが確率論に頼った結果である。事故が起きる確率は0%という前提で物事を進めてしまっていた。
対策[編集]
- 確率論は不十分という事を前提にするべきである。そもそも1から6までの目がきちんと用意されているサイコロを見た時点で、「6」の目が出る可能性を予期するべきである。そういう意味では「危険予知」と組み合わせると効果的と思われる。
- 起きてしまった事実を消去するとか、時間を巻き戻す事は出来ない。何か失敗したらその原因を究明した上で、効果的な対策を立てるべきである。失敗から学ばない事はそれ自体が失敗と言える。