ヒキガエル

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ヒキガエルとは、カエルのひとつで、「ヒキガエル科ヒキガエル属」に分類される。地方名としては「びっき」があるが、蝦蟇(がま)とも呼ばれる。繁殖期以外は水場にはほとんど近寄らないため、「両生類」ではあるが陸棲のイメージが強い。毒腺があり、ブフォテニン毒素を持ち、皮も丈夫なので捕食されづらい。とはいえブフォテニンは「蝦蟇の油」の原料として利用される。
ブフォテニンは普通に扱っているぶんには無害なので、捕獲して裏返すと偽死行動を取るため、そのまま繁殖場所に近いところの離せばよい。帰巣本能があるらあるらしいが、機序については不明。

概要[編集]

ユーラシア大陸からアフリカ大陸にかけて分布し、中には両生類の分際で沙漠に生息する種もある。あまり食用とされることもなく、比較的に目につきやすい大型両棲類である。都市部でも、産卵場所となる水場のある公園で、近隣に樹林がなどがある地域では、しばしば見かける。
いわゆる食用ガエル(ウシガエル)は、「ヒキ」ガエルには分類されないように思う。ナメクジシロアリなどをよく捕食する。
アズマヒキガエル関東地方ではよく見られる。
なお、北海道には本来分布しておらず、エゾアカガエル]](アカガエル科アカガエル属)のニッチを奪うとされて「指定外来種」とされている。いわゆる食用ガエルも、アカガエル科である。

日本のヒキガエル[編集]

種名 目の位置 鼓膜 備考
ニホンヒキガエル
Japanese toad
Bufo japonicus
離れる 小さい
アズマヒキガエル
Alien toad
Bufo formosus
近い 大きい
ナガレヒキガエル
Japanese Stream Toad
Bufo torrenticola
近い 不明瞭
オオヒキガエル
Cane toad
Rhinella marina
遠い 近い

脚注[編集]

関連項目[編集]