ノート型パーソナルコンピュータ
ノート型パーソナルコンピューター(のーとかたぱーそなるこんぴゅーたー)は、持ち運んで使用することを前提として設計されたパソコン。ラップトップ・パソコン(英:laptop computer )とも呼ばれる。
概要[編集]
二つ折りで軽量設計のパーソナルコンピュータが多く、日本ではサイズや用途からノートパソコンと呼ばれることが多い。また、略称として「ノーパソ」とも呼ばれる。
出力装置であるディスプレイ、入力装置であるキーボードやトラックパッド、電源であるバッテリーなどがコンピュータ本体と一体化されていることが特徴である。
大きさはB5用紙からA3用紙サイズまでと幅広いものがあり、おおよそディスプレイの大きさやその端末のスペックと比例するものである。重量も様々であり、片手で軽々持てる重さからずっしりとした重さのものまで存在している。その豊富なサイズの一例として、「ジーンズのポケットに入る小型PC」という売り文句の端末が存在した。当時は無理やり突っ込んだようなそのイメージ写真は思わず失笑してしまうようなものであったが、デザインのコンセプトとしては近年流行しつつあるハイエンドなUMPCに似たものであり、時代の先を行き過ぎた製品の一つであったのかもしれない。
昨今、デスクトップ型パーソナルコンピューターに劣らない性能まで向上したが、日常では性能が向上したスマートフォンで事足りる状況ともなったため、可搬型の端末としては需要が低下気味である。一方で多くの機種に無線LANが標準で搭載されているほか、Webカメラが標準搭載されているものが多いことからビジネス用途としては根強い支持がある。2019年以降はテレワークの需要も増加したこともあり、需要を後押ししているといわれている。
Webカメラはかつては一部の機種にのみ搭載されていた装備であるが、近年のノートパソコンは液晶画面の上部(ベゼル)にWebカメラが内蔵されている機種が多い[注 1]。2022年現在において、内蔵カメラの無いノートパソコンは一部を除いて皆無である。なお、ハッキングなどによる盗撮防止として「カメラカバー」「プライバシーシャッター」と呼ばれるレンズを隠す機構を備え付けてある機種もある[注 2]。
カメラが液晶の上部にあるため、ビデオ通話などの際に目線が自然になりやすい。ビデオ通話やビデオ会議に用いられるソフトウェアはSkypeやZOOM、Microsoft Teamsなどが用いられる。
MacbookなどにおいてはFaceTimeカメラと称されることもある。
歴史[編集]
現在のラップトップ・パソコンの原型となるものは日本の東芝で1980年代後半に開発。日本国内では「Dynabook」のブランド名で販売。すぐさま、NEC、エプソンも追随した。開発当初はモノクロディスプレイだった。
1990年代前半に日本でDOS/V機が普及すると、compaqなど、海外メーカーが安値で進出した。