トキソプラズマ
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トキソプラズマとは、アピコンプレックス門コクシジウム綱の原生生物。ネコ科の動物を最終宿主とする寄生虫でもあり、鳥類や人を含む哺乳類が中間宿主となっている。人類の三分の一は感染しているといわれている。感染によってトキソプラズマ症が引き起こされるものの、健康的な(免疫系に異常がない)人が感染する場合は無症状や風邪症状でおさまることが多い。一方で免疫系に異常がある人は重症化しやすく、妊婦が感染すると胎児へ感染し先天性トキソプラズマ症を引き起こす原因にもなる。胎児への感染は感染時期によるものの、流産や死産の原因となることもある。
トキソプラズマとは「毒(toxo)」と「細胞(plasma)」が名前の由来であるが、トキソプラズマ自体が毒素を出すわけではないとされている。
トキソプラズマと自由意志[編集]
トキソプラズマは宿主の脳に対して何らかの影響を与えているとされている。トキソプラズマに感染したネズミは猫に対する警戒心が薄れ、最終宿主であるネコに捕食されやすくなるという。人間も性格が変化するという研究報告もみられており[1]、ネコに捕食されやすくなるということは無いが、保虫者はそうでないものと比べて2倍以上交通事故に遭う確率が高いとか、無鉄砲だが社交的になるとかいった性格の変容がみられるといわれている。あなたのその猫好きは本当に自らの自由意志なのだろうか。それとも……