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テセウスの船
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テセウスの船 (てせうすのふね)とは、新造してから解体するまでにすべての部品が取り替えられ、新造時の部品がなくなってしまう構造物、およびその形成に関わるパラドックスをいう。
概要[編集]
古代ギリシャ時代、テーセウスが率いて、大戦果をあげた軍艦が保存されることになったが、年月を経つうちに櫂が腐食し、新しく作り替えるうちに元々あった櫂がなくなってしまった。
この軍艦について、プルタルコスをはじめとした哲学者の間で「部品が全て更新されたものが、果たして元のものと同じと言えるか」と論争になり、いつしか「テセウスの船のパラドックス」と言われるようになった。
一例[編集]
鉄道車両[編集]
事故や保守による部品交換で、元の部品がなくなった例
- 国鉄スユニ50形客車
- EF81-90
- 救援車 (鉄道車両) - 全般検査の際、老朽化が著しいため他の廃車予定の車両に振替、全般検査する予定だった車両を破棄することがあった。車歴のみ引き継がれ、一切の部品が引き継がれなかった。国鉄スエ71形客車など。
老舗店の継ぎ足しタレ[編集]
衛生面から議論されたが、実際は短期間で入れ替わっているとされ、パラドックス対象となった[1]。