ツンドラ気候

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ツンドラ気候(ツンドラきこう)とは、ケッペンの気候区分において寒帯の気候区の一つであり、最暖月平均気温が0℃以上10℃未満であることを要件としている。最寒月平均気温や降水量は問わない。このため、最寒月平均気温が0℃を上回り、冬の気温が亜寒帯よりも高い地域も存在する。平地でツンドラ気候が分布するのはロシア北極海沿岸、スバールバル諸島スカンディナビア半島最北端、アイスランド北部、アラスカ北部、カナダ北部、グリーンランド沿岸部、南極半島フエゴ諸島であり、この他世界各地の高山にも分布する。日本では、富士山飛騨山脈などの本州の標高3000m以上の山、北海道大雪山系の標高2000m以上の地域が該当するが、高山の場合は個別に高山気候として区別される場合もある。植生はその名の通りツンドラが主であり樹木は基本的に生育しないが、冬の気温が0℃以上の地域においては針葉樹林が見られる場合もある。人口は希薄であるが、定住人口が見られる最も寒冷な気候である。