ツシママムシ

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ツシママムシ
分類
有尾目
亜目ヘビ亜目
クサビヘビ科
マムシ属
ツシママムシ
名称
学名Gloydius tsushimaensis
(Isogawa, Moriya & Mitsui, 1994)
和名ツシママムシ (対馬蝮)
英名Tsushima Island pitviper
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種[1] (IUCN 3.1)

ツシママムシとは、クサビヘビ科に分類されるマムシの一種である[1][2][3]

形状[編集]

背部の斑紋は大きく、体幹に21-28個ほどある。楕円形が多い。小さな暗色斑はない[4]

舌はピンクか赤褐色である。

生態[編集]

対馬島固有種である[1][2]

ツシママムシは、カエルやトガリネズミ科を捕食する。また腐肉食行為も確認されている[5]

日本産マムシ属の繁殖期は、余り知られていないが、ニホンマムシは8月〜9月頃であることから、同時期だと思われる[6]

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本種は対馬島に分布する唯一の毒蛇である。

毒は本土のマムシよりも強い。

分類[編集]

本種は、五十川清と守屋明、三井貞明が1994年に新種記載された[4]

遺伝子的にニホンマムシ、ウスリーマムシタンビマムシと同系統である。

脚注[編集]

  1. a b c Ota, H. (2018年). “Gloydius tsushimaensis”. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T88793478A88793486.en. 2023年5月22日確認。
  2. a b Gloydius tsushimaensis”. Reptarium.cz Reptile Database. 2023年5月22日確認。
  3. Gloydius”. Taxonomic Information System. 2023年5月22日確認。
  4. a b KiyoshiI, Isogawa; Akira, Moriya; Sadaaki, Mitsui (1994). “A new snake of the genus Agkistrodon (Serpentes: Viperidae) from Tsushima Island, Nagasaki Prefecture, Japan”. Japanese Journal of Herpetolo 15 (3): 101-111. doi:10.5358/hsj1972.15.3_101. https://www.jstage.jst.go.jp/article/hsj1972/15/3/15_3_101/_article/-char/ja. 
  5. Kodama, Tomonori (June 2020). “GLOYDIUS TSUSHIMAENSIS (Tsushima Island Pitviper). DIET and SCAVENGING”. Herpetological Review 51 (2): 351. 
  6. Kodama, Tomonori (June 2020). “GLOYDIUS TSUSHIMAENSIS (Tsushima Island Pit Viper). REPRODUCTION.”. Herpetological Review 51 (2): 351–352.