ターボパラレルハイブリッド

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ターボパラレルハイブリッド、略称TPHとは、SUBARUが開発していた自動車用のハイブリッドシステムである。分類上はパラレルハイブリッドに分類されている。2007年以降の試験的な市場導入を予定していた[1]

概要[編集]

トヨタハイブリッドシステム(THS)[注 1]や2013年にスバル・XVに搭載されたシステム[注 2]とも異なり、エンジントランスミッションの間に駆動用モーターが存在する。また、アトキンソンサイクルのガソリンエンジンを搭載するTHSと異なり、ミラーサイクルのガソリンエンジンを組み合わせるのも特徴とされていた。スバルのTPHに搭載されるエンジンは高回転時の出力も重視されており、低回転時のトルクの細さをモーターで補おうというものである。つまり、ガソリンエンジンの良いところを存分に楽しめるハイブリッド車、というコンセプトのシステムである。

なお、2006年3月に社長自ら開発の白紙撤回を宣言。トヨタとの業務提携によりTHSを軸にするハイブリッドシステムの開発に方針を変更した[2]

その他[編集]

なお、上記でアトキンソンとかミラーとか言っているが、実態的にはミラーサイクルのエンジンの一部をアトキンソンサイクルと言っているだけで実質的にはミラーサイクルエンジンである。

その後[編集]

2013年に二代目XVにSUBARUの市販車で初めて搭載されたハイブリッドシステムはTHPとは異なるものであった。しかし、10kW出力の駆動用モーターやNAながら2LのFB20型エンジン(FB20X)を搭載。CVT後方から駆動用モーターでトルクを伝達するなど、どこかTPHの面影を残したシステムであった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 分類上はストロングハイブリッド
  2. CVTをエンジンとモーターで挟むような構造

参考[編集]