タイガーマスク

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タイガーマスク』は、日本漫画作品。梶原一騎原作、辻なおき作画。『ぼくらマガジン』に連載された。

概要[編集]

虎の穴という謎の秘密組織で養成された悪の覆面レスラータイガーマスクが改心し、正義の覆面レスラーとなって悪役レスラーと闘うプロレス漫画。原作の漫画よりもアニメーションの方が有名である。

あらすじ[編集]

孤児だった伊達直人は、虎の穴のミスターXに甘い言葉で誘われて、虎の穴に入る。虎の穴では、猛獣と対戦したり、死者が多数出るような特訓(振り子の先に刃がついたようなものが並んでいてそこをかいくぐる等)を受けて、優秀な成績で無事卒業する。アメリカのプロレス界では、極悪非道の限りを尽くし「黄色い悪魔」と恐れられたタイガーマスクは日本に帰国したが、そのファイトスタイルは変えずに、ポポ・アフリカを火あぶりにしようとして、ジャイアント馬場から強い叱責を受けるがどこ吹く風である。ある日、自分が生まれ育ったちびっ子ハウスの経営危機を救うために上納金を使い込んでしまう。かくして虎の穴に追われるようになった彼は、虎の穴の刺客を一人ずつ倒すほかなくなった。ちなみに刺客は日常生活でも容赦なく襲い掛かる。実は刺客も命がけで勝てば虎の穴に上納金を納めなくてもよくなるが、負けるとタイガーマスクと同じ追われる身になる。

虎の穴は刺客第一号として締め技が得意な覆面レスラー=ブラック・パイソンを送り込んだ。タイガーマスクの反則を喜ぶケン太の姿を見て改心したタイガーマスクはフェアープレイでパイソンを倒す。2番目の刺客はゴリラマンで、苦闘の末退治する。敵もどんどん強くなり、赤き死の仮面との試合は机の破片でトンボの標本のように相手を串刺しにしてしまった(でもなぜか死なない)。

骸骨仮面=スカルマンと対戦した時は、体育館の証明を壊されて暗闇月光デスマッチ状態になり、暗闇に乗じて黒づくめのレスラーが助太刀に来たが何とか返り討ちにした。2人の覆面の正体は虎の穴で助けた相手だった。恩をあだで返されたタイガーマスクだった。

ユニバーサルマスクというのがタイガーマスクの性能を探りにやってきて、数試合だけして帰る。しかし、その正体は3人のタイガー(幹部)の誰かだったらしい。

一方、タイガーマスクを合法的に葬り去る方法として覆面ワールドリーグ戦を企画するミスターX。のっぺらぼう仮面=ミスターNOには辛くも勝つが、光り輝く黄金仮面の反則に手を焼き、星を落としてしまう、他にも吸血鬼ドラキュラとの試合では胸毛に仕込まれた麻酔薬でフラフラになる。虎の穴の覆面レスラーたちは仲間なのでなれ合いの試合、しかし、タイガーマスクと闘う時は真剣勝負だ。勝ち星がなかなか増えないタイガーマスク。そこに意外な助っ人であるアフリカ出身の全身タイツ男、グレート・ゼブラが現れて、急遽ライオンマンとエジプトミイラ組対タイガーマスク、グレート・ゼブラ組のタッグマッチになる。タイガーマスクは、ゼブラがタイガーマスクを突き飛ばしたので仲間割れするが、直後にエジプトミイラが麻酔薬の粉を振りまいたため周囲にいた人間は眠ってしまった。ピンチを助けてくれたと気付き、チームワークを取り戻したゼブラ、タイガー組は優勝する。

タイガーマスクはアジアリーグ戦に参加して、ヒラヤマ代表のスノーシン、インド代表のミスター?と対決、大木金太郎がいたずらでタイガーマスクのマスクを被ったところ、ミスター?に襲われて頭突きで応戦。その後リーグ戦では大木は頭突きを出さずに試合を続け、ミスター?戦で敗退する。 タイガーマスク対ミスター?戦では頭突きを出すふりをしたタイガーマスクの策略に引っかかって隙を見せたミスター?の負けになった。マスクを脱いだミスター?は、インドで名高いヨガの行者のお爺さんだった。

ミスターXの手持ちのコマが尽きたので、有名レスラーに声をかけるようになる。呼応したのはブラックパワーを体現するブラックVで、ウルトラ・タイガーブリーカーⅡも通用しない身体の軟らかさを誇るが、タイガーに場外に叩きつけられて再起不能になる[1]

虎の穴も待遇改善を計り、孤児たちにパンとミルクを与えるような団体に変化して、人が死ぬようなしごきはなくなり、少々生意気な若造、ケン・タカオカ(イエロー・デビル)や台湾の少々自信過剰なキング・ジャガーのようなスターも生まれたが本質は全く変化がなく、反乱を企てた練習生は皆銃殺された。

そんなこんなで。最終的にはビッグタイガー、キングタイガー、グレートタイガーとの死闘になり、友人のミスター不動 (大門大吾)を失うも虎の穴の幹部を倒して虎の穴を解体する。

なお漫画では日本プロレスの選手、上田馬之助ほか若手複数名が助太刀に入り虎の穴を崩壊させた。

原作では交通事故で死亡するが、アニメでは伊達直人はケン太やルリ子姉さんが100年ぐらいドン引きするような殺し合いをしてしまった[2]せいで姿を隠したくなり、ケン・タカオカにタイガーマスクを託すと海外に旅に出た。

必殺技[編集]

  • ウルトラタイガーブリーカー
相手を肩車して、ロープ最上段から落下する技。スター・アポロンに破られてしまう
  • ウルトラタイガーブリーカーⅡ
相手を脚の力で跳ね飛ばして数回ジャグリングして、最後に頭で相手の背骨を支える技。実在の人間的には無理だと思われる。

ライバル[編集]

  • ザ・カミカゼ
アメリカの日系人レスラー。羽織袴を着て日の丸の覆面。空手チョップで血達磨にする。超人っぽいが虎の穴とは全く関係がない。

余談[編集]

覆面ワールドリーグ戦に出てきた虎の穴の覆面レスラー「Mr.No」。のっぺらぼうをモデルにした選手だったがピンク色の肌といい、外見といいまったく×××そのものだったので、今に至るまで方々でネタにされている。

関連作品[編集]

関連選手[編集]

脚注[編集]

  1. ロウソクの火が消えることで表現している
  2. たぶん、相手は死んでいる。