ゼロ・トレランス方式

ゼロ・トレランス方式（ゼロトレランスほうしき）とは、1990年代にアメリカ合衆国で始まった教育方針である。

概要

不寛容を是とし、ルール違反に対して情状酌量を一切行わず厳密に罰するもの。校則でルール違反に対する詳細な罰則を定め、これに違反した場合は例外なく厳しい罰を与えることで深刻化した学級崩壊に対する歯止めにしようとした。ゼロ・トレランスで処罰されるルール違反は遅刻、無断欠席、宿題の提出忘れなど周囲の人物に危害を加えない、自分一人で完結するような軽微なものも多く含まれる。

一定の成果を見せたようだが、過剰な取り締まりによる問題も起きている。

日本でも導入の是非が検討されたことがあり、一部の学校では独自にゼロ・トレランスを取り入れている。学校としてはゼロ・トレランスを取り入れていなくても、学年主任や学級担任といった各教員の裁量でゼロ・トレランスを行っている場合もある。

その他

• 犯罪学における「割れ窓理論」を根拠としている。
• 日本での導入検討に際し、会津藩の什の掟が元祖ゼロ・トレランス教育として注目された。