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スロットル

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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スロットル(throttle)とは、流体が移動する経路を絞り、その流量を任意に調整するための機構であり、主にガソリンエンジン又はディーゼルエンジンに搭載されるスロットルバルブおよびその操作部を指す言葉である。スロットルバルブを操作する操作部について、四輪自動車の場合は「アクセルペダル()」や「アクセラレーター)」、「ガスペダル()」などと言い、バイクの場合は単に「スロットル」や「スロットルグリップ」と呼ばれることが多い。

概要[編集]

スロットルバルブはアクセルペダルまたはスロットルグリップに連動しての開閉を行い、エンジンへの空気供給量を調整することでエンジンの出力を変化させる部品である。アクセルペダルを踏みこむとスロットルバルブが開き、エンジンに空気が多く供給されるためエンジンの回転数が上昇する。逆にアクセルペダルを踏まない場合はスロットルバルブが閉じているため、エンジンに供給される空気が少なくなることでエンジンの回転数は低下する。全閉にするとエンジンへの空気供給が完全に止まってしまうため、アクセルオフでも完全にバルブが閉じないようになっていたり、ISCV[注 1]を使用し、スロットルバルブをバイパスしするようになっている。スロットルバルブの操作はアクセルペダルやスロットルグリップに連動したワイヤを動かすことで行われていた。近年の自動車は電子制御スロットルを搭載しており、ワイヤの動きではなく電気信号によりスロットルバルブを操作するようになっている。

スロットルバルブの多くはバタフライバルブを利用したバタフライ式が主流である。一方、仕切り板や円筒をスライドさせて流量を調節するスライド式も存在しており、バタフライ式よりも全開時の吸気抵抗が少ないという利点もあった。

アクセルペダルを踏みこむことを「アクセルを開ける」というのは、このスロットルバルブを開くことからきているほか、全速力や全力などを意味する「フルスロットル」もこのスロットルバルブを全開(フル)にしたことからきているとか。

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. アイドルスピードコントロールバルブ