ジュリアード音楽院声楽オーディション

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ジュリアード音楽院声楽オーディション by IFAC(ジュリアードおんがくいんせいがくオーディションバイアイエフエーシー IFAC-Juilliard Prize Singing Competition)は、半田晴久(深見東州)が会長を務めるNPO法人世界芸術文化振興協会(IFAC)とジュリアード音楽院の共催による、ジュリアード音楽院声楽科入学試験の1次試験を兼ねた同学院の公式オーディション。

概要[編集]

2009年よりジュリアード音楽院に才能のある人材を日本から送るプロジェクトとして[1]、日本国籍を持つ日本人(高卒以上40歳以下)を対象に、毎年、オーディションが開催されている[2]。ジュリアード音楽院の入学試験の一次選考がアメリカ国外で開催されるのは、このオーディションが初めてかつ唯一である。

2009年11月16日、世界芸術文化振興協会とジュリアード音楽院とで音楽家の養成プログラムの支援協定が結ばれた。これにより、日本国内でジュリアード音楽院教員が、日本人を対象とした声楽研修を行い、優秀な学生はジュリアード音楽院の二次試験を受験する資格が付与されることや、その必要経費や奨学金等を世界芸術文化振興協会が負担することなどが決まった[3]

2009年に開催されたオーディションの最優秀賞受賞者大西宇宙は、2011年9月にジュリアード音楽院声楽科準修士コース(Master of Music and Graduate Diploma)に、当時としては唯一の日本人として[4][5]入学した。

審査方法[編集]

本コンクールは予選と本選からなり、予選は日本人の審査員が審査をする。本選では、ジュリアード音楽院声楽教員が来日し、出場者に一般公開レッスンを施す[1]。本選第一部(ファイナルジャッジメント)通過者は、本選第二部(ウィナーズジャッジメント)にて衛星中継による日米中継審査に臨み、ジュリアード音楽院教授陣が審査をする。最優秀賞受賞者は、ジュリアード音楽院声楽科の一次試験通過となり、二次試験の受験資格が付与される[1]

毎年2月に行われる同学院の本試験までに、TOEFL試験で、学士コース(Bachelor of Music and Diploma)で iBT 73点、準修士コース(Master of Music and Graduate Diploma)で iBT 89点以上のスコアを取得出来ない場合は、受験資格は得られない[6]

課題曲[編集]

18世紀またはそれ以前のイタリア芸術歌曲かイタリア・アリア、英語の芸術歌曲(原曲が英語の曲)、オペラあるいはオラトリオからのアリア、ドイツ歌曲、フランス歌曲、自由曲の6曲のうち、予選では応募者が選曲した2曲を歌い、本選では全曲が審査対象となる。

表彰[編集]

IFAC・ジュリアード最優秀賞
ジュリアード音楽院声楽科入学2次試験の受験資格(入学1次試験免除)、ジュリアード音楽院(ニューヨーク)でのプライベートレッスン受講(4日〜一週間程度)、ジュリアード音楽院入学2次試験受験時の渡航費用及び宿泊費、「英検1 級・TOEIC・TOEFL 塾」受講費、奨学金(ジュリアード音楽院授業料及び寮費1年分、上限5万ドル)
IFAC・ジュリアード奨励賞
(同楽院1次試験合格者がいない場合)ジュリアード音楽院(ニューヨーク)でのプライベートレッスン受講(4日〜一週間程度)、ジュリアード音楽院レッスン時の渡航費用及び宿泊費(30万円相当)
Dr.HANDA Encouragement Prize
記念品
オーディション受賞者の中から優秀者に贈呈

テレビ[編集]

  • 「第1回 ジュリアード音楽院声楽オーディション ~大西宇宙の挑戦~」(BS11 2010年8月22日)
  • 「第2回 IFAC ジュリアード声楽オーディション」(BS11 2011年5月1日)[7]
  • サクセス登龍門「白熱!声楽登龍門」(MALL OF TVスカパー)、Act On TVJ:COM) 2013年4月)

インターネットテレビ[編集]

アーカイブ放送[編集]

  • 「第1回 ジュリアード音楽院声楽オーディション by IFAC」(HANDA.TV 2013年5月〜)
  • 「第2回 ジュリアード音楽院声楽オーディション by IFAC」(HANDA.TV 2013年6月〜)
  • 「第3回 ジュリアード音楽院声楽オーディション by IFAC」(HANDA.TV 2013年7月〜)
  • 「第4回 ジュリアード音楽院声楽オーディション by IFAC」(HANDA.TV 2013年9月〜)

ライブ放送[編集]

受賞者[編集]

開催年 最優秀賞受賞者 備考
第1回 2009年 大西宇宙 2011年、Master of Music and Graduate Diploma に合格
第2回 2010年 竹下みず穂
第3回 2012年 竹田倫子
中江早希
第4回 2013年 山中沙耶
第5回 2014年 相原里美[8]
第6回 2015年

審査員[編集]

脚注[編集]

  1. a b c 「若い音楽家を世界へ」、『THEMIS』第11巻第21号、テーミス、2012年11月、 58頁。
  2. 2011年は東日本大震災の影響により、開催が自粛された。
  3. 「世界芸術文化振興協会とアメリカ・ジュリアード音楽院が協定 音楽家の養成プログラムを支援」、『MOSTLY CLASSIC』第141巻、扶桑社2008年12月
  4. NYオペラ界を沸かせる大西宇宙って? - Newsweek 2014年2月19日
  5. 声楽専攻以外では、数多くの日本人が在学している。
  6. Application & Audition Requirements - The Juilliard School
  7. TV・FM番組情報 たちばな出版
  8. Singing their hearts out for chance of lifetime Its Annual "Songfest" Featuring Seven Juilliard Singers Performing Hugo Wolf's Mörike Liede ron Thursday, December 6 at 8 PM in Alice Tully Hall”. ジャパンタイムズ (2014年10月24日). 2015年4月8日確認。(リンク切れ)

外部リンク[編集]