ショパン国際ピリオド楽器コンクール
ショパン国際ピリオド楽器コンクール(しょぱんこくさいぴりおどがっきこんくーる)とは、国立ショパン研究所が主催するピリオド楽器による音楽コンクールである。
経緯[編集]
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールは2018年9月2日から9月14日にかけて、国立フィルハーモニーホール (ワルシャワ、ポーランド)で行われた[1]。
コンクールに参加できるのは18歳から35歳までのピアニスト(国籍、性別不問)である。予備審査としてDVD審査(2018年2月1日受付開始~5月1日締切)を通過した30名が、9月に開催される第1次予選へ駒を進めだ。審査を通して、演奏はすべてピリオド楽器で行なわれ、「楽器の選択もまた評価の対象になる」とされている。
参加者は国立ショパン研究所のコレクションのピリオド楽器(1838年、1849年、1858年製のエラール、1846年、1854年製のプレイエル、1843年製のブロードウッド、およびヨーロッパの修復家やコレクターから持ち込まれたオリジナル楽器やグラーフやブッフホルツのコピーから楽器を自由に選択できる。
第1次予選はショパンの初期ポロネーズや同時代の作曲家のポロネーズやバッハなどの課題曲を演奏して、30名中から15名が通過する。第2次予選はショパンのマズルカやソナタなどが課題曲となり、6名が通過する。本選ではショパンのピアノとオーケストラのための作品が課題曲となり、18世紀オーケストラと共演する。9月13日に最終順位が決定し、9月14日にガラ・コンサートが行われる。歴史的演奏法が再認識されており、ピリオド楽器の使用はショパン演奏における新しいアプロ―チとなっている。
第1回コンクールはポーランドのピアニストが1位から3位まで入ったが、第2位に日本の川口成彦が入賞した[2]。
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール概要[編集]
- 【開催時期】2018年9月2日~9月14日
- 【開催地】国立フィルハーモニーホール(ワルシャワ、ポーランド)
- 【応募資格】18歳~35歳までのピアニスト
- 【審査内容】
- 第1次・第2次予選:ショパンの独奏曲
- 最終審査:ショパンのピアノとオーケストラのための作品
- 【審査員】
- 【賞金】
- 第1位 15,000€
- 第2位 10,000€
- 第3位 5,000€
- 【主催】 国立フリデリク・ショパン研究所
第1回の結果[編集]
- 特別賞
- Dmitry Ablogin (Russia), A
- ntoine de Grolée (France)
- 特別賞:ポーランドラジオ放送局マズルカ特別賞[8]
- Krzysztof Książek
- PKN Orlen 特別賞[9]
- トマシュ・リッテル(ポーランド)
参考文献・注釈[編集]
- ↑ >Chopin Competition on Period Instruments 2018University of Southern California
- ↑ ショパン国際ピリオド楽器コン 日本の川口さん2位朝日新聞,2018年9月14日
- ↑ (Tomasz Ritter (Poland))
- ↑ Naruhiko Kawaguchi (Japan)
- ↑ Aleksandra Świgut (Poland)
- ↑ Third prize (5.000 €)
- ↑ Krzysztof Książe (Poland)
- ↑ The award for the best performance of mazurkas, funded by Polish Radio (3000 €)
- ↑ Award for a pianist representing Poland, the highest-rated Jury of the Competition funded by PKN ORLEN (5000 €)