サヴォイア騎兵連隊
サヴォイア騎兵連隊とは、イタリア陸軍の騎兵隊で、第2次大戦まで活躍した。
概要[編集]
17世紀の竜騎兵に起源を持つ由緒ある部隊で、近代兵器が登場した第1次大戦では騎兵不要論などが起こり時代遅れとされたが、第2次大戦では意外な活躍をすることになる。
独ソ戦で、同盟国ドイツを支援するためにソ連に送られた。ドイツ軍人たちは「騎兵連隊というからには、フィアットやアルファロメオなどの格好良い軍用車で来るのだろう」と期待していたが「あいつら本当に馬で来やがった」と苦笑することを我慢しなければならなかった。
しかし、予想外の大戦果を上げることになる。対人用には殆ど効果がないが車両に対して絶大な効果を持つ、あの非合法兵器を片手に、ソ連戦車を馬で追い回して次々に撃破、ソ連の戦車部隊に壊滅的な打撃を与えた。当時の戦車と比べたら馬の方が遥かに速度が速く、このような戦法が有効だったのである。
また、馬の機動力にものを言わせ、ソ連軍の側面に回り込んで突撃し、敵中に飛び込んでサーベルを振り回して大暴れした。接近戦であれば、刀剣類を振り回した方がライフル銃よりも攻撃範囲が広く、有利な場合もあるのである。高性能な武器を持ったドイツ軍を相手にするつもりだったソ連軍は、想定できぬ程に旧式な軍隊が、想定外の方向から突入してきて、わけのわからないイタリア語で叫びながら暴れまわるという想定外の事態に陥った。敵は馬で走り回る上に、発砲したら味方に当たる可能性があり、思うように銃を使うこともできず、ソ連軍は馬に蹴散らされ退却を余儀なくされた。
教訓[編集]
ドイツ将兵を悩ませたソ連戦車をイタリアの騎兵が容易く撃破したことは注目に値する。機械作りが得意なドイツ人は機械に頼りすぎる傾向があるが、機械よりも人間がやった方が良い場合もあるのである。
簡単な組み立て作業などは、高価な産業用ロボットをオペレーターが操作して行うよりも、パートのおばちゃんの手作業の方が早い場合などもある。しかも、産業用ロボットは不良部品を識別できないが、パートのおばちゃんは一瞬にして識別してしまうのである。