ゴラン高原
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ゴラン高原(ゴランこうげん)は、イスラエル国とシリア・アラブ共和国が領有権を主張している高原である。イスラエル北部のガリラヤ湖からシリア南部に広がる標高300メートルから1200メートルの丘陵地帯で、戦略上の要衝である。
概要[編集]
イスラエル、シリア、レバノン共和国、ヨルダン・ハシミテ王国と接する場所にある高原。
領有権[編集]
シリアとイスラエルは、4度の中東戦争を通して領有権を争ってきた。1967年の第3次中東戦争でイスラエルがシリアから大部分を占領した。その後、1974年5月に兵力引き離し協定が締結。国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)が設立されて、停戦合意がなされているかどかの監視が行われている。
1981年にゴラン高原併合法案がクネセット(イスラエル国会)で可決。イスラエルは、ゴラン高原を重要な水源地として自国の領地だと主張。しかし、国連安全保障理事会では、イスラエルの領地だと認められていない。
国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が非武装地帯を監視している。シリアは返還を求めているが実現はしていない。
日本[編集]
1996年(平成8年)1月~2013年(平成25年)1月にかけて、自衛隊をUNDOFに派遣している。シリア内戦による治安悪化に伴い、2013年1月に撤退した。