コサック

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コサックとはウクライナで発生し、主に東欧諸国で活躍した戦闘集団である。その一人一人の戦士のこともコサックと言う。

概要[編集]

西欧の騎士(団)や日本の武士(団)の東欧版と考えると理解しやすい。しかし、騎士道や武士道のような精神は希薄で、黒澤明の七人の侍に登場した野武士のような者も少なくなかったようである。

14世紀頃、ウクライナザポリージャ周辺の草原地帯に起こり、東欧諸国で戦争や国境警備、治安維持などで活躍した。

西欧の十字軍のようにイスラム教国相手にも戦った。

1649年、ポーランドから独立し、ウクライナを領土とするヘーチマン国家を建国したが、1666年にロシアの保護下となり、1764年に滅亡した。

日露戦争ではロシアのために戦うが、革命の際、ロシアから弾圧され粛清された。

独ソ戦で、ドイツに味方した者もいたという。

その他[編集]

日本軍は太平洋戦争終結まで、行軍に支障を来す程の長い小銃を使い続けた。その理由の一つは、日露戦争で勇敢なコサック騎兵による騎馬突撃に悩まされた陸軍が「あのような敵との白兵戦には、銃剣を着剣すると槍のようになる長い小銃が必要」と考えていたためだという説がある。

関連項目[編集]