カモノハシ
カモノハシ | |
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タスマニア島のカモノハシ | |
分類 | |
界 | 動物界 |
綱 | 哺乳綱 |
目 | 単孔目 |
科 | カモノハシ科 |
属 | カモノハシ属 |
種 | カモノハシ |
名称 | |
学名 | Ornithorhynchus anatinus (Shaw, 1799) |
和名 | カモノハシ (鴨嘴) |
英名 | platypus duck-billed platypus |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 近危急種 (IUCN 3.1) |
カモノハシとは、単孔目カモノハシ科に属する動物の一種である。
概要[編集]
オーストラリアの固有種である。水辺の近くに生息する。
体長は40~60㎝。
毛は、長いカードヘアと短いアンダーヘアの二重になっている。
表面に見えているのは、カードヘアで、体を守る役割がある。アンダーヘアは緻密で、水が通さないようになっており、体が濡れないようになっている。またアンダーヘアは温度を保つ役割もある。
鴨のようなくちばしをもつ。この嘴は鳥のくちばしとは異なり柔らかい。
また理由は不明だが、カモノハシを紫外線に当てると青緑に発行する。
生態[編集]
「卵を産む」という原始的な哺乳類の特徴をもつ。この特徴を残しているのはカモノハシとハリモグラだけである。
くちばしには「エレクトロレセプター」と呼ばれる器官が4万個あり、その器官で動物が動いた時に出る電流をキャッチし、獲物を探して捕らえる。
水中にいるときは、目と耳を閉じる。
陸上の巣穴で睡眠をとる。
生きた化石[編集]
カモノハシは古くから姿を変えていない生きた化石である。
「インタークラビクル」と呼ばれる胸部にあるT字の骨は、爬虫類と三畳紀にいた哺乳類、カモノハシ、ハリモグラのみにあり、白亜紀より前には誕生していたと考えられる。
姿が変わらないの理由は、カモノハシは水中で生活できるように進化したため、競争相手が少なかったためと考えれる。
毒[編集]
オスは後ろ足の蹴爪に毒がある。その毒は、メスをめぐって戦うときに使われる。
カモノハシが持つ毒は数種類の成分が混じっている。その中には「ディフェンシング」と呼ばれる成分があり、その成分は刺された相手の神経に利いて、直接的な痛みをもたらす。
強さはイヌなどは死ぬくらいで、人間が刺されると数週間の間、痛みが出るくらい。
人間との関係[編集]
かつては毛皮目的で乱獲が行われていたが、現在は保護対象になっている。