カモノハシ

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タスマニア島のカモノハシ

カモノハシ(学名:Ornithorhynchus anatinus)とは、哺乳綱単孔目カモノハシ科に属する動物の一種である。

概要[編集]

オーストラリアの固有種である。水辺の近くに生息する。

体長は40~60㎝。

毛は、長いカードヘアと短いアンダーヘアの二重になっている。

表面に見えているのは、カードヘアで、体を守る役割がある。アンダーヘアは緻密で、水が通さないようになっており、体が濡れないようになっている。またアンダーヘアは温度を保つ役割もある。

鴨のようなくちばしをもつ。この嘴は鳥のくちばしとは異なり柔らかい。

また理由は不明だが、カモノハシを紫外線に当てると青緑に発行する。

生態[編集]

「卵を産む」という原始的な哺乳類の特徴をもつ。この特徴を残しているのはカモノハシとハリモグラだけである。

主に水の底で海老昆虫などの餌をとる。

くちばしには「エレクトロレセプター」と呼ばれる器官が4万個あり、その器官で動物が動いた時に出る電流をキャッチし、獲物を探して捕らえる。

水中にいるときは、目と耳を閉じる。

陸上の巣穴で睡眠をとる。

生きた化石[編集]

カモノハシは古くから姿を変えていない生きた化石である。

「インタークラビクル」と呼ばれる胸部にあるT字の骨は、爬虫類と三畳紀にいた哺乳類、カモノハシ、ハリモグラのみにあり、白亜紀より前には誕生していたと考えられる。

姿が変わらないの理由は、カモノハシは水中で生活できるように進化したため、競争相手が少なかったためと考えれる。


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オスは後ろ足の蹴爪に毒がある。その毒は、メスをめぐって戦うときに使われる。

カモノハシが持つ毒は数種類の成分が混じっている。その中には「ディフェンシング」と呼ばれる成分があり、その成分は刺された相手の神経に利いて、直接的な痛みをもたらす。

人間との関係[編集]

かつては毛皮目的で乱獲が行われていたが、現在は保護対象になっている。