カシミール問題(カシミールもんだい)とは、インドとパキスタンの間の領有権の係争。
ヒンズー教徒中心のインドと、イスラム教国であるパキスタンが、1947年にイギリス領から分離独立した際に、イスラム教徒が多数を占めるカシミール地方を統治していたヒンズー教徒の藩王が自治を認めるインドへの帰属に合意し、領有権争いに発展した問題である。この問題は3度にわたる印パ戦争の直接的、間接的な要因になっている。カシミールはインド北部ジャム・カシミール州に存在するが、当地は毛織物カシミヤの産地としても知られている。