オバマケア

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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オバマケアとは、第44代アメリカ大統領であるバラク・オバマが推進した医療保険制度改革のことである。オバマケアとはオバマ大統領の名前と医療保険(ヘルスケア)を合わせた造語である。

アメリカには日本のように国民皆保険制度が無いため、オバマは公的補助を通じてアメリカの全国民に保険加入を義務付け、国民の9割以上の加入を目指した。2010年3月医療保険改革法が成立し、2014年に本格実施となる。これにより約2000万人が新たに保険に加入したが、病歴のある人物も加入したために保険会社の経営が圧迫され、事業を縮小する会社も出るなど問題も発生する。このため、2017年に第45代大統領に当選したドナルド・トランプは選挙公約にオバマケア撤廃を掲げて当選した。トランプ率いる共和党はオバマケアによる政府機能の肥大化を嫌っており、代替法案として保険加入義務の撤廃や低所得者向けの医療保険縮小を定めている。

しかし2017年3月24日、オバマケア見直しのための代替法案を下院本会議で予定されていた採決直前に撤回し、トランプ大統領も同意した。野党の民主党に加えて与党の共和党内からもオバマケア完全撤廃を求める保守強硬派などが反対して可決に必要な票を獲得できなかったためとされている。